2016年12月30日

「永田町 黒澤」高橋邦弘さんの蕎麦



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年の瀬のお蕎麦屋さんはそれこそぶっ倒れそうに忙しい。

蕎麦愛余っていつも熱い思いをぶつけ押しかけお蕎麦屋さんにつきまとう
ストーカーのような私は
この時期だけは一年の反省と感謝を込めてなるべくお蕎麦屋さんに近づかないようにしている。
(しかしそうやって自主的に血中蕎麦濃度を下げたまま新年に突入すると
新年はお休みのお蕎麦屋さんが多いので毎年新年蕎麦飢餓に苦しむことを年末の私は知らない)



でもこの蕎麦会だけは別♡
ご縁あって例年参加させていただいている
「永田町 黒澤」達磨年越し蕎麦の会。

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いつものように一階では高橋邦弘さんが蕎麦打ちをしている。

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寸分の無駄も狂いもない美しい蕎麦打ち姿と音。


あろうことかなぜか私は素晴らしいお席にご案内いただき
今年も麗しき萬田久子さんと同席させていただきました。
テーブルに「たまたま写り込んでしまった」お姿で
麗しさをおすそ分け〜 (≧∇≦)

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さすがの手早さでやってきた一枚目!

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(あっ私が萬田さんにこっそり譲渡した秘密の白い粉が(^^;;))


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んん〜〜〜〜〜
まろやか爽やかいい香り!
スパーンと抜けるような青い爽やかさよりまるみを帯びた爽やかさで
むっちりとしたコシの中から上品な旨みと甘みが溢れ出す。
最近は常陸秋そばと北海道のブレンドが多かったけれど
今日はいつもとちょっと違う印象のまろやか上品な味わい。
違うとは言っても高橋さんの蕎麦はいつも
「揺るぎなき王道」のど真ん中、圧巻の美味しさだ。


というわけで二枚目〜(≧∇≦)♪

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いつもながら冷酒も美味しくてなんだか色違いが楽しいどぶろくもありまして
「酒量だけは小鳥」の私は実はかなりぐるんぐるんのオットットトット〜みたいな状況でしたが
シチュエーションがシチュエーションですから
ここ一番頑張っておとなしく座ってました!(≧∇≦)/


三枚目〜(≧∇≦) は「田舎」で♪
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大好きな、高橋さんの「田舎」!
黒い肌が嬉しい〜

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お〜
今日はいつもに増してガッチリとたくましそうな曲線。
甘皮特有のたくましく甘い香りがふわ〜♡
口に含むとやはりしっかりめの舌触りで、
強めのコシを噛み締めると甘皮の旨みと甘みが弾けるように溢れ出す。
お、おいしいぃ〜〜〜
3枚となるとかなり量もあるのだが毎年大喜びで食べてしまい
今年は萬田さんが食べ切れない分も食べてしまったという・・
萬田さんのように麗しく色っぽくは一生なれなさそう(* ̄∇ ̄*)

でもとーっても楽しかったから、来年はいいことありそうだな〜〜♪(←楽天的)



高橋さん、Kさんはじめ、みなさま本当にありがとうございました!




2015年12月の「永田町 黒澤」高橋邦弘さんの蕎麦

2013年12月の「永田町 黒澤」高橋邦弘さんの蕎麦

2011年12月の「永田町 黒澤」高橋邦弘さんの蕎麦

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2016年12月29日

「名物かいぶつ祭」終了!


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私がお仲間に入れていただいている、
間違いなく日本一ヘンな句会「かいぶつ句会」。
ヘンな人じゃないと入れないと言われているこの句会に
ご縁あって入れていただいて10年経ちました。

主宰はビックリハウスやご教訓カレンダーで
お馴染みの榎本了壱氏、
同人たちも著名な詩人、アナウンサー、女優、
落語家、歌人、イラストレーター、歌舞伎役者、プロデューサーと
確かにヘンな人ばっかり (≧∇≦)

その年末恒例のオープン忘年会「かいぶつ祭り」
今年も盛会のうちに終わりました!

みなさん出し物が豪華で面白くて、
またお集まりいただいたお客様も素敵な方が多くてとても楽しかったです。

私は同人たちの俳句を並べて歌詞にするという初の試みで曲を書き、
アカペラで歌うという暴挙に出ましたが、
とても喜んでいただき私がびっくりしてしまいました。
私が何百の中から選んだ魂の名句ばかりだし、やっぱり俳句の力はすごい!

写真は榎本了壱さんと🎵
posted by aya at 13:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | aya>日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月25日

Merry Christmas and happy Soba!


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え〜実況中継、ただいま3枚目〜

あと5枚食べます♡

ちなみに一枚は極小盛りですのでご安心を🎵

八種の産地食べ比べの会、アラ酒気帯びバレちゃった? (≧∇≦)




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2016年12月24日

実家スキヤキクリスマス☆



毎年恒例実家でのクリスマスパーティー☆

例年は母&三姉妹で張り切ってお料理するところ
今年は異例のスキヤキクリスマスに決定。

向こうでお料理する時間もあまりなかったので私はローストビーフを作って行き、
着いてからはパッとできるクリスマスリースサラダと〜


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そしてどうしてもやりたかったいちごサンタデコレーションをしました!

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昼間お店でこのケーキ↓を見つけて「あそこにサンタさん達が座れそう・・!」
とジーッとにらみ見極めた時の私は我ながら超真剣で可笑しい(๑˃̵ᴗ˂̵)


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藤村志保さんにいただいた極上すき焼き肉には家族中が悶絶し、
恒例プレゼント交換も大盛り上がり↑↑


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写真のネックレスは真ん中の姉におまけであげた手作りです♪



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2016年12月15日

京都・新田辺「山ぶき」


こんなお店があるんだ!
と久々に衝撃を受けたお蕎麦屋さん。

他の人がしないやり方でひたすらに研究・努力する職人魂。
不器用な印象すら受けるほどまっすぐな真面目さ。
一度行っただけでこんなことをいうのは生意気だが
その稀有な存在感に目を見張った。


京都から近鉄で、急行なら24分の「新田辺」駅。
駅前は商店街だがシャッターが閉まった店が多く何だかシーンとしている。


「山ぶき」はその駅前広場(というのかわからないが)のすぐ裏手にある。
駅から2分とかからない。

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「地元野菜と十割そば」「石臼蕎麦」
の文字が目立つ大きな看板。
私から見るとすでのこのあたりからしてこの店らしさがたまらない。

宣伝ベタに思えるこの店にしては精一杯目立たせた大きな宣伝だとは思うのだが
まず「蕎麦」より先に「地元野菜」を語ってしまうところが素敵すぎる。
地元野菜、すばらしいですよね!!そういうの私も大好きです!
しかし肝心のお蕎麦に関しての宣伝の控えめさ?が対照的である。
ここはかなり気合の入った「自家製粉」の店なのに
これだけ大きな看板のなかでそれを全く書いていないのだ。
そんな「商売上手でない感じ」がまた魅力でもありまして・・・


ちなみにお隣は「デパート」です。

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デパートとクリーニングが同義語なのかよくわかりませんが
この眺めはほのぼのとして大変よろしいです(^o^)
2軒赤い色がなんとなく合ってる気もします。



座敷席とテーブル席がある店内は
スッキリしているが流木のテーブルやきのこのような丸椅子が
ナチュラルで可愛らしい印象。

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さあメニューを見てみましょう。
ここもこの店らしさがいっぱいです♡

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まず目をひくのが左下の「三十品目御膳」。
えっ これ食べると30品目食べられちゃうんだ!?
しかも新鮮な地元野菜いっぱいで?
そんな、作るのに手間のかかる、しかも商品としては地味なセットメニューを
お蕎麦屋さんで普通にやっちゃう!?
自然食レストランとかならわかるが・・・。
これはほんとーーーうに、心から
お客さんの体、健康のことを考えていなくてはできないことである。
「〇〇丼とセット」とかの方が作るのもずっと簡単だし売れそうなのに
そうではなくて「三十品目御膳」。
素敵なお店だなあー



「天ぷら盛り合わせ」についても驚かされた。
メニューに出ていた写真はこれである。

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えーとこれは・・
かぼちゃとししとうと・・・奥に見えてるのはエビかな?
野菜だけの天ぷらじゃなくてエビ入っていますよね?
じゃないと1300円はちょっと高いですよね?
とつい思ってしまう地味めな写真・・・

だったのだが!
実際やってきたのはこれであった。

どどーん

「天ぷら盛り合わせ」
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えー! 大きなエビが3尾も!
ヒラメの昆布締めまで入って、
かぼちゃ、ししとう、しいたけ、れんこん。
パリッとした薄衣でとてもおいしい天ぷら盛り合わせ。
いやいやいや・・こんな豪華で美味しい天ぷら盛り合わせを
あの写真で紹介しちゃうって・・もったいなすぎるでしょう〜〜
ほんとに・・なんていうか・・
好きになっちゃうなあー



そして圧巻は「蕎麦がき」である。
「山ぶき」の「蕎麦がき」・・・
みなさんも一緒にびっくりしてください。

いいですか?

せーの

「蕎麦がき」
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えっ

うわーーー!!

もうなんというか、この店の店構えやメニューの感じからしたら
信じられないくらい攻めっ攻めのものすごいそばがきがやってきてしまいました。
どんだけの粗挽き。
どんだけの攻めっぷり。
すごすぎる!!

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蕎麦畑をそのまま乱切りしたかのような極粗挽きの蕎麦粒子。
白、緑、オレンジ、色とりどりの粒子達が目にまぶしい。
香りは爽やか系か生々しいような野生の感じを想像したが
意外にもふっくら豊かで上品な穀物の香り。
ざっくざくつぶつぶモッチモチでおいしい〜


壁には「本日のお蕎麦」という案内がある。

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「蕎麦がき」はいつもは「岡山県 蒜山産」だが
今日だけたまたま「北海道・蘭越産」だったらしい。

ここで私は店主と話す機会を得たのだが
その時の店主の印象にはまさに私がこの店に感じた印象を凝縮したような感じだった。
蕎麦の個性に合わせたかなり詳しい製粉の方法や「一年中新蕎麦」を保つ保存方法などを
静かにまじめに話し続ける姿。
たった一度の印象ではあるが、冒頭に書いた
「他の人がしないやり方でひたすらに研究・努力する職人魂。
 不器用な印象すら受けるほどまっすぐな真面目さ。」
に目を見張った。



「ざる蕎麦」
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その店主入魂の蕎麦。
やはりただごとでないことになっている!!


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息を飲む、美しさ。
端正な極細切り。
であるのに、極粗挽きの素朴な肌には粗挽きのホシが無数に浮かび
その奥に白くゆらめく陰影がまたたまらなく美しい。
これが十割って一体どういう事なのだ!と言いたくなる極細粗挽超絶美に見入り
食べる前から私はこの宇宙に頭から吸い込まれている。

実はもっと驚くべきことがある。
ここまで書かなかったのだがこの店の蕎麦は
なんと手打ちではなく機械打ちなのだ。
普段から「手打ち蕎麦屋さん応援派」の私だけにこれには参った。
こんな魂のこもった機械打ちがあるとは。

機械打ちということもあって量もすごい。
ふつうの1.5倍から2倍くらいある気がする。
どきどきとたぐりあげると、すーっと水のような香りがする。
そのみずみずしい香りの向こうに超澄んだ超美しい香りが淡く浮かんでくる。
舌触りもみずみずしく、これだけの美しい肌であるから
その肌のすべり、コシ、素朴さと優しさ、最高に素晴らしい食感!!
味わいと香りはごく上品で淡いのだが
どこまでも透明な水のような味と白く上品な穀物の淡い香りを追いかけるひととき。
本日は福井大野の蕎麦。



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「鴨汁蕎麦」の鴨汁はほっとするようなスタンダードなおいしさ。
ちなみに「ざる蕎麦」の蕎麦汁は鰹が渋く深く香る甘めのタイプだった。



店主がこれと見極めた産地の蕎麦を
「一年中新蕎麦のおいしさ」で提供すべく完璧に保存し
店主自身が設計したという手作りの電動石臼挽き機で
ゆるぎない信念を込めて挽く。


「魂のこもった機械打ちの蕎麦」というものに
私はここで出会ったのだ。



posted by aya at 00:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月10日

目黒「手打蕎麦 川せみ」


代々木上原と神楽坂の「山せみ」の姉妹店であるこちら。
中では一番新しい神楽坂「山せみ」は今や観光地のように賑わう神楽坂で
街の顔のように目立っているのではやるもうなずける。
しかしこの目黒「川せみ」は便利とは言えない立地だけに
その人気ぶりには毎度驚かされる。

目黒駅から急な行人坂を下りまくり、目黒川を渡る。
駅から近いわけではないが駅近の店にはないほっこりとした落ち着きがあり
美味しいおつまみもお酒も充実しているのにお蕎麦はしっかり手打ち。
飲みたい人もお腹がすいている人も大満足できる「ちょうどよさ」が人気の秘密だろう。
とにかく昼も夜も大賑わいなのだ。

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いつきても混んでいるのだが、ここはとにかくお客さん達の笑顔がいい。
地元の人が多いのか、みんな実に楽しげにくつろいでいる。

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とにかくお酒もおつまみもメニュー豊富。
「煮物」の項目だけで

「鴨汁の揚げ出し豆腐」
「スペアリブの柔らか煮」
「牛すじのシチュー」
「かき冶部煮」
「かきときのこの卵とじ」

などわくわくするものばかり。
その他

「合鴨ロース焼き(塩またはたれ)」
「古白鶏ネギ塩焼き」
「軟骨入り鶏つくねのたれ焼き」
「帆立ときのこのかえしバター焼き」
「鶏チャーシュー」
「だし巻き玉子焼き(出汁または甘口)」
「自家製さつま揚げ」

そして「川せみ名物三浦半島直送の鮮魚」もたくさん!
天ぷらもいろいろ!
その上お蕎麦は2種類もあってどうするんだお腹はひとつだ!

今夜は楽しい集まりでもあり、
早くもすっかり楽しい気分でウキャキャキャ(≧∇≦)

「義侠、純米」
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今年の新酒。
入り口はしっかりだがスパッと切れるすっきり感!
これって新酒だからなの?(たしかに古酒は苦手)
おいしい〜〜(≧∇≦)♡

ここはお酒の品揃えもすごくて私は飲んだことないのもいろいろ(≧∇≦)
「悦凱陣」「伯楽星」「奥播磨」「加茂福」「竹鶴」「武勇」
「花垣膳々」「玉川」「磐城壽」」「白壁屋」
「小左衛門のゆず酒」


日本酒にはやっぱりこれですよねー!

「三浦半島直送 イシダイ」
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魚好き余ってアニサキスアレルギーを発症するほどの私ですから
これは絶対に美味しいのが見てわかる!!
私は残念ながら食べられませんでしたが
新鮮でめちゃめちゃ美味しいと大好評でした〜(≧∇≦)



「かきの冶部煮」
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アニサキスは牡蠣やエビ、貝類などにはつかない(つきづらい)のでOKなのです。
冶部煮のほっこり感はこの季節ならでは。
食べた瞬間「今、冬がきた!!」と思いました(^^)



そしてメニューの「サラダ」の項目で
輝いていたこちら。

「そばクレープ野菜巻」
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生春巻きとか北京ダックとかマキマキもの大好きな私は
こういうのに弱いんです♡
ちなみに生春巻については学生時代に
「3ヶ月連続毎朝朝食にベトナム生春巻をいろいろ試して作ってひとりで食べていた」という
今思うと相当変な黒歴史があります(* ̄∇ ̄*)


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現在は自宅にて「蕎麦パンケーキ」「蕎麦ガレット」研究に勤しんでいる私ゆえ
(学生時代とあまり変わってない(* ̄∇ ̄*))
やはり気になるのはこういう生地感。
こちらのはクレープとしては結構厚めで水分も多い感じ。


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肉味噌?のようなものが結構甘いのと
皮の質感ももちっとしているのでちょっと北京ダック風の味?
マキマキは楽しいなあ〜♡


「そばがき」
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「川せみ」の「そばがき」はクラシックなコロコロお湯入りスタイル。
この小さい塊がいくつもお湯に浸ったスタイルがクラシックということもないのだが
最近はお湯に浸っていない一個のまあるいそばがきが
ぽこんと鉢盛りになったのが圧倒的に多いように思うので
(大きいの一つのほうが手間は省けるし
お湯に浸ってない方が香りやすそうですもんね)
このタイプはなんとなく古典的なイメージに感じるのだ。


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お湯の中でさらに柔らかそうに見える素朴でな肌。
香りはごく淡く、みつばの香りが華やか。
なぜか入っていないはずの柚子も香る気がするのだがそれは蕎麦犬現象かもしれない。
(私は蕎麦が出てくると香りを感じたいあまり嗅覚が本当に100倍くらいになって
突然店中の香りが鼻腔に入ってくるのです(* ̄∇ ̄*))
食感はもっちりややネトッ、すこし粉感も感じる。
これから冷たいお蕎麦を食べる前にあったまるなあ〜


この「川せみ」や代々木上原と神楽坂の「山せみ」のうれしいのは
「二色せいろ」があるところ!
これだけおつまみが充実しているとやっぱりお蕎麦まるまる2枚は大変なので
ありがたい限りだ。


まずやってきたのはこちら。

「田舎せいろ」
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がっつり黒い太打ち、これぞ田舎な「田舎せいろ」。

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むぅぅ〜と低く渋く香る外皮の香ばしさ。
味わいも濃く甘みはほどよく、まっすぐ硬派な感じの味の濃い田舎蕎麦。
これはおいしい〜〜
食感は固めでしっかり噛む蕎麦だが極太ではないので食べやすい。


「せいろ」
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こちらは対照的に細打ちの明るい肌。
「田舎せいろ」との対比が鮮やかだったので
食べかけなのに登場させちゃいました(^^;;)


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キンッと思い切り冷たくしめられた肌。
冷気をたどり香りを寄せたがほぼ感じられないほど淡い。
「これはきっと・・」と思いしばらく待ってみると端正な香りが漂ってきた〜(≧∇≦)
その上噛みしめると大変かぐわしい、これまた端正な香気が口中に生まれる。
箸先でよせる香りはやはり淡いのだが食べて広がり続ける味と香りがとてもいい。
食感はスルスルと軽くやさしく、ほどよいコシ。

「山せみ」もそうだが店内には「本日の打ち手」という表示が大きく掲げられていて
今日蕎麦を打った人の氏名が書いてある。
個人経営の店とは違い「山せみ」「川せみ」のような大きな店になると
打ち手もひとりではないのだ。

蕎麦汁がまたなんとも美味しい。
私の好みよりは鰹も甘みもやや強めなのだが
まろやかで自然なまとまりが素晴らしい。

私にとっては蕎麦湯がお酒で蕎麦汁は最高のおつまみ。
蕎麦湯をそのままゴクリ、蕎麦汁チロリの極楽浄土。


「帰り道蕎麦湯湯たんぽ腹の中」









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2016年12月09日

奈良・菖蒲池「蕎麦きり 彦衛門」


近鉄「菖蒲池」駅から暗い住宅街を歩く、歩く。

距離としてはそんなにないので実際歩いたのは10分ほどだったと思うが
まっすぐな道が殆どなくなかなか把握しづらい道のりのため
たどり着くまではかなり不安だった。
紺色の空に月が明るかった。


やっと現れたのは予想よりずっと大きな店。

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少し大きい道に面してはいるが周囲は暗く静か。


しかし店に入って驚いた。
外に静けさに反しての大賑わい!
予約してあったので席はあったが、
住宅街にぽつんとあるこんなに大きな店が満席とは。


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ミシュランガイドでも紹介されたらしいのでその影響か、
とにかく賑わっているのはいいことだ(^o^)

私もわくわくメニューを眺めましょう〜


まず目立つようにおいてあった「夜の一品」メニュー。

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うわーい
あれと、あれと、あれは絶対食べたい♡



でもお蕎麦2枚ぶんのお腹はとっておかなくっちゃ。

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「自家石挽 絹びきせいろ」
「玄そば石挽 あらびきせいろ」

なんか名前からしてスゴイでしょう?(≧∇≦)



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お昼はなかなか楽しそうな「おまかせ膳」っていうのがあるんですね。
そしてあったかい「南高梅と磯の香そば」って気になる〜


もうなんか俄然わたくし盛り上がってまいりましたー!
今夜は飲んじゃうもんね!(まいど口だけはりっぱ)

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「上喜元 純米吟醸 超辛口」
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おお〜
入り口はまろやかであとが結構ズシンとくるオトナなお酒、さすが東北。
そしてこれが超辛口というのが私にはたいへんむずかしい。そうなのかなあ〜
いつものことながら辛口とか甘口とかという
ジャンル分けがあまり理解できない私(^^;;)


「お通し」
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「京の生ゆばのお刺身」
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ゆばと一緒にミョウガやパプリカなどの野菜が綺麗に飾られてやってきた。
ふんわり柔らかいタイプでなくうすーくて固めの食感。
たしかにゆばと言うものがこんなに流行る前は
こういうのが「ゆば」の印象だった気がしてきた。
3枚で650円と思うとアラ高級!大事にいただきました(^^)



「塩豚の燻製」
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メニュー表を見た瞬間「食べたいっ」と飛びついた悩殺メニュー名。
塩で、豚で、燻製ですから〜〜(≧∇≦)
もともと「脂ののった魚と、脂が少なく味が濃い赤身肉」が好きな私。
この脂身は見た瞬間ひるんだが燻製の香りが素晴らしく美味しく、
脂身もおそるおそる食べてみると不思議とあまり脂っこさは感じず
パクパク食べちゃいました♪


「あらびきのそばがき」
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うっわー!
なんと可愛らしいこの演出っぷり。
トトロが雨宿りしちゃいそうな葉っぱが大胆にもよく合って
蕎麦の芽のピンクが可愛らしくて
もはやメルヘンなそばがき♡

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見るからにむっちりしっかりしていそうな粗挽き肌。
ムハーッと濃厚に香っているのだが
それが不思議と、ちょっと言葉は悪いかもしれないが
乾麺のお蕎麦(もちろんおいしい十割の)に近い香りなのが不思議!
姿の通り食感はかなりしっかりもっちりとして食べ応えがあり
粗挽きのザラつぶ感が嬉しい。



「馬刺」
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赤身肉好きの私は馬刺しと見たら必ず頼みたくなってしまいます。
うっわー この熊本の馬刺はやたらめったら美味しいですよ〜〜!
固すぎないやわらかい噛みごたえがあり、何もつけなくてもいいと思えるほど味が濃い。
タレも添えられていたのだがお醤油好きの私は
結局お醤油で美味しく食べちゃいました(≧∇≦)
(しゃぶしゃぶもタレ全拒否で醤油か塩で食べるので通常運転)


「鴨のそば粉焼き」
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あっらーこれはおいしいです。
フランス産マグレ・ド・カナール。
しかし私には鴨肉云々よりとにかく調理が上手いように感じました(≧∇≦)
「猫にマタタビ私に蕎麦粉」なので蕎麦粉のせいなのかもしれないが
それにしたってやたらに美味しい。
脳がシビれるようなおいしさは失礼ながら化学調味料かと思ったほどだが
おそらくそうではなくキュッとした赤ワインと塩の使い方の上手さかな?


さていよいよこの時がやって参りました。

本日はどちらのお蕎麦も石狩・沼田産らしい。

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「玄そば石挽 あらびきせいろ」
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おおー

なんだかちょっと予想外のルックス。
店の雰囲気と「玄そば石挽 あらびきせいろ」という名前からすると
ずっとのんびりとした田舎っぽい印象の蕎麦。

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角がなくのんびりした輪郭線。
むわーと深くかおる香りはまさに先程のそばがきと同じで
何故か「美味しい十割の乾麺そば」のイメージ・・・不思議!
口に含むとちょっとブワンとしてうどんのようですらある舌触りだが
噛むとムッチリ、ものすごいコシ!
噛もうとするとパーン!と内側から跳ね返してくるような強靭なコシで弾むようだ。
香りも味も甘みもずっしりと濃い〜




「自家石挽 絹びきせいろ」
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こちらは「玄そば石挽 あらびきせいろ」と比べると細打ちだが
ふっくらずっしりとした印象は似ている。


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かすかに熟成味を帯びた香り。
全体の香りは淡く味わいもあっさりしているのだが甘みがすごい。
見た目の印象以上に繊細さな細切りの舌触りで
まさに絹びきの名に相応しくなめらかな食感だ。



ここは汁も意外な個性でかなり生々しい強さをもった汁である。
ところが汁単体で舐めた印象と蕎麦湯に入れた印象がまるで違った。
濃厚蕎麦湯に入れると意外な美味しさに変貌して
わ〜 これはうれしい〜〜

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まったくの余所者の私は
こんな知らない住宅街の建物の中で過ごしていることに
不思議な楽しさを覚える。


駅からここまでの道のり、ここで過ごした時間。


奈良に来るとなぜか月が恋しくなる。

帰り道もあの月に会えるといいな。



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2016年12月08日

京都・宇治「しゅばく」


さすがは宇治である。

京都駅から電車に揺られ宇治駅につくと
京都中心部とはまた違った観光地のムードに自然と胸が踊った。
街全体のスケール感が広々としていてそれでいて明るい賑わいがある。
何より大きな川があるので空が広くて気持ちがいい。

「しゅばく」はそんな観光地の美しい町並みにスッと溶け込んでいる。
店の前の通りは自然石の舗装になっていていい雰囲気だ。

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くるくると風に揺れる「十割蕎麦」の文字。
私の心もくるくるくる〜(≧∇≦)/

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この「しゅばく」、看板や箸袋には「酒蕎麦 しゅばく」と書いてあるが
なんと営業は11:30〜15:00の売り切れ仕舞い。
昼から飲んどけってことですね!(≧∇≦)/
そのせいかお酒のメニューは多くないのだが少数精鋭な感じ。
あ、喜久酔もあるー♡

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観光地だけに喫茶としての利用も多いのか
アイスクリームメニューの充実も目立つ。
甘いもの全般苦手なくせに京都に来るとなぜか突然「和パフェ」に憧れる私は
この和フレーバーアイスのメニューをじーっと見ちゃいました。


しかしじーっと見なくても電飾がついているかのように輝いて目に飛び込んでくるのは
やはり「十割蕎麦」の四文字である。

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個人的には「冷やしたぬき」があることと
それがこの店の一番高いメニューであることが大変気になります。
冷やしたぬき大好きなんですが手打ち蕎麦屋さんでは意外と出会えないし
それが一番高いというのはなかなかない展開である。
説明を見るとたぬきだけどきつねがのっているんですね(≧∇≦)

このように私は冷たいぶっかけとか冷やしたぬきという
「冷たい種物」が大好きなのであるが
悩ましいのは私のおなかが一つであることである。
旅行中だけ4つとかになるといいのにな・・といつも思うのだが
いつも通り一つである以上やはり私の一身はこの人のものである。


「ざる」
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美しく重なる超極細。
「宇治のしゅばく山」と呼びたいほど
日本画の中の霧にけむる霊峰のようにすら見えてくる。


蕎麦にはこんな案内カードが添えられている。

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以前あるお店で「最初に一口は塩でお食べください」と言って
そのままじーっと私を見ていた店主に困ってしまい
「あのう〜・・・すみません、何もつけなくてもいいですか?」
と言ったという珍体験を持つ私。
このようにただ案内が添えてあるだけというのはありがたい。
私はお蕎麦には最初から最後まで何もつけずに食べるという大悪党なので
(汁とのコンビネーションに命をかけているお店の人に超失礼)
いつもできるだけ目立たない席で蕎麦だけを食べている。
蕎麦の香りを感じたいあまり私と蕎麦の間に割り込もうとするものは
すべて敵視するという性質がDNAに刷り込まれた虫のようなものなので
塩をつけるのも水蕎麦すらも拒絶するという・・・
よいこは真似してはいけません(* ̄∇ ̄*)


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繊細な蕎麦と蕎麦の隙間から、ふあーっと香る爽やかな野生!
北海道沼田産というのがまさに頷ける、ちょっとクセのある野生を感じるさわやかさ。
食感も姿の通り、食べた瞬間のふわっとした感触にハッとする。
まるで超極細の繊細な一本一本の間に蕎麦の香りをまとった空気がふくまれているかのようで
ふんわり優しい食感の隙間からややシャープな野生の香りがふんだんにあふれてくる。
味わいもフレッシュでさわやかだったが、食べ進むうちにシャープな野生の印象が強まり
さわやかというよりはかなり個性的な印象になっていった。


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ここは汁もとても美味しい。
私はいつも「蕎麦湯はお酒で蕎麦汁はおつまみ」と
蕎麦湯は蕎麦湯だけでゴクリ、蕎麦汁をチロリというのを蕎麦後の極楽としているが
この汁は・・と思った時は蕎麦湯で割ることもある。
美味しい蕎麦汁は蕎麦湯で割ったときにさらにものすごい美味しさに化けるのが面白いからだ。
「しゅばく」の蕎麦汁はあまりにおいしかったのでここではかけも食べてみたいな、と思ったほど。
しかも訊けばここの温蕎麦はつなぎのはいった粗挽きらしい。
え〜っそうなんですか〜〜!とさらに食べたくなったが
やはり人気なのか温そばは先に売り切れていた。


冷やしたぬきと温そばに後ろ髪を引かれつつ
暖簾を出ると美しき宇治の街、広い青空。


もう日が暮れるのが随分早いから
夕暮れ前の平等院に急がなくっちゃ〜




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2016年12月07日

京都・西向日「蕎麦工房 膳」


もう何年ぶりになるだろう。
久々に訪れた「蕎麦工房 膳」は
あたたかな冬の日差しに包まれていた。

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初めて来た頃は郊外の静かな小さな工房、といった雰囲気だったが
今やすっかり有名店。


それでも店の周りの緑は変わらず長閑だ。
畑仕事が趣味という店主。
ひだまりの石臼がのんびりそれを眺めている。

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店前にはこれも店主の趣味であるアイアン細工の作品が増えに増えている。

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どれも素敵だなあー
このセンス好きだなあ〜
(私アイアンもの大好きで部屋の椅子もアイアンなんです(≧∇≦))


看板ももちろんアイアンだ。

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有名店である上に金・土・日のみの営業なので混んでしまうことが多いが
今日は時間ギリギリにやってきたせいで奇跡的に空いている。

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相当久々にやってきたが白いポロシャツ姿がすがすがしい店主も
やさしい雰囲気の奥さんも全然変わらずうれしくなる。
BGMはジャズサックス。


以前いろいろな蕎麦メニューがあったが
現在は「もりそば」のみ!
その「もりそば」のみを求めて県内外から沢山の人がやってくると思うと
ますますすごいですよね〜(≧∇≦)♡
(どうしてお蕎麦が人気だと我が事のようにこんなに嬉しいんでしょうね〜
 オマエはお蕎麦ではない!といつも自分にツッコんでるんですが(^^;;))


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「蕎麦工房 膳」では「もりそば」を注文すると
「細挽き」と「粗挽き」のお蕎麦が半人前ずつ出されるようになっている。
今日は私がギリギリの時間に来たせいで「粗挽き」のみしかないことがわかっていたが
いいんです全〜然いいんです、大人ですから泣きません(>_<)


だってこ〜んなすごいお蕎麦なんですから!
泣く子も黙るこの超絶粗挽き肌。
しかも十割!

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目も眩む、極粗挽きの肌。
そこから吹き抜ける超フレッシュな青い香りに思わず目がかっ開く。
ひんやりと清冽な美しい香りに食べる前から全身の細胞がしびれる思い。
まだ食べていないのに「おいしい・・・!!」と
ヘナヘナしているカウンターの変なお客さん(* ̄∇ ̄*)
いよいよ口に含むと

あああああ

ああああああああ

この白く美しい味わい・・・・
すばらしすぎますのでもう私は溶けてしまいましたさようなら・・・

極粗挽きのザラつぶだけがつながっているような輪郭線は
くっきりはっきりやや固めなのだが、どこかしっとりとした優しさもある。
ザラザラザラ〜と口中を流れていくかぐわしき粒達の夢。
最後はかなり短く切れてしまっているのが多かったが
蕎麦の長さに関してあまり気にならない私は
それも大事にちびちびモグモグ楽しむ。


ここは汁も個性的な美味しさ。
私が好きな京都らしい蕎麦汁とは違う、
こっくり濃くて甘さもしっかりあって
なんだか懐かしいようなしみじみとした旨みと香りのある汁だ。



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蕎麦湯を飲んでいたら
店主が今日の蕎麦の「丸抜き」を見せてくれた。

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普通自家製粉をしているお蕎麦屋さんではこの写真のような「丸抜き」を仕入れ
それを自分のお店にある石臼で製粉することが多いわけだが
「蕎麦工房 膳」は黒い皮のついた「玄蕎麦」の状態で仕入れ、
「石抜き」「磨き」「脱皮」を店でしている。
(それでようやくこの丸抜きの状態になる)。
設備的にも時間的にも大変な作業であるため
この丸抜きの状態も私には店主の子供のように思えてくる。

普段から栃木県益子産・長野県塩尻産・福井県丸岡産をメインに打っているそうで
本日は長野県塩尻産であった。



京都の郊外で金土日のみ、しかも昼のみの営業なので
なかなか機会を作るのが難しいのだが
その不便さもこの店の魅力のひとつである気がする。

今日は細挽き売り切れちゃっていたので
次回は開店時間を目指してこなくっちゃー(≧∇≦)




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2016年12月06日

京都・五条「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」


気がつけば京都の中でずいぶん増えた「よしむら」。

もとは嵐山の絶景を誇る「嵐山よしむら」一軒だったが
その後「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」や「別庵よしむら清水庵」が出来、
去年は「北之蔵 よしむら北山楼」という立派な店舗も北山にオープンさせた。


それぞれに個性が鮮やかで
古くから絶景つきの手打ち蕎麦屋としての個性を放ってきた「嵐山よしむら」、
立地の便利さ+営業時間の長さで超便利な「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」、
清水坂のぎゅうぎゅう混雑で死にそうになっても
お蕎麦で復活できる「別庵よしむら清水庵」(実はここも眺めが素晴らしい)、
おしゃれなゆったり感と駐車場が強みの「北之蔵 よしむら北山楼」。

ポイントとしては「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」と「北之蔵 よしむら北山楼」は
お蕎麦が二八、十割、田舎と3種類楽しめますが
観光地ど真ん中の「嵐山よしむら」と「別庵よしむら清水庵」は
一応十割そばのみってところでしょうか。
(メニューにはないけど実は二八も頼めたりしますが(^^))

今回の「蕎麦の実 よしむら」は
地下鉄「五条」駅1番出口目の前という観光客にも嬉しすぎる立地の良さ!
京都の人は住所を聞いただけでだいたい場所を理解してしまう上に
あの蜘蛛の巣のように複雑なバスの使いこなし技がすごいが
旅人はそうはいかないので地下鉄駅からすぐというのはありがたすぎる。
しかも中心部と言っていい五条で、蕎麦以外のおつまみも相当充実していて
おまけに22時ラストオーダーという頼もしさ。
これなら人との集まりにも使い易いし
お蕎麦屋さんは早仕舞いのところが多いのでうれしいなあ〜。



烏丸五条交差点からすぐの五条通沿いに、
威風堂々大きな「蕎麦」の看板。

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(なんと今回はうれしい集まりにはしゃいでしまい外観を撮り忘れるという大失態!
 ウェブサイトから外観写真お借りしました〜m(_ _)m)



近づくとなんと外からも蕎麦打ちの様子が伺えワクワク・・

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店に入ると民芸風の渋い空間に迎えられる。

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正面では若い職人さん達がせっせと蕎麦を打ちまくっている。

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予約してあったので案内されたのは二階の個室。
吹き抜けになった空間の階段を上がっていく。

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通路は外のような砂利と飛び石という凝った演出だ。
これは外国人が見たら喜ぶだろうなあ〜

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案内してくれた店員さんの雰囲気は居酒屋っぽい感じもしたが
通された個室にはあちこちに花が飾られもてなしの心が感じられる。

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なによりメニューの豊富さが嬉しいこちら。

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(載せきれないので画像をつないだこの私のアホな努力のエネルギー源は
 いついかなる時も蕎麦への愛であることに注目されたい(≧∇≦))



これだけのメニューの充実っぷりは大勢での集まりでも心強いですよね〜
「蕎麦屋のコロッケ」「そば皮春巻き」から「鍋料理」まである。

その上こんなおすすめメニューも♡

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まずは楽しい今宵にかんぱーい!

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「おばんざい三品」
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いわゆる居酒屋だと野菜メニューが少ないことが多いだけに
こんなふうに野菜がいろいろ食べられるのは大変嬉しい。



「あなご一本天」
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思ったより小さめ細めだったが
やっぱり穴子天は大人気!



「牡蠣フライ」
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この牡蠣フライがまた穴子天同様小ぶりだったのだが大変に美味しかった。
クリーミー系ではなく旨みがぎゅっと詰まったような味の濃い牡蠣を
サクッと薄く軽く揚げてあって
うわ〜〜これもう一皿頼みませんか?(≧∇≦)



「だし巻卵」
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おお?
このだし巻は・・・

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なんだか見た目が綺麗過ぎるというか
質感がつるつる均一すぎてイマイチ美味しくなさそうな気がしてしまったのが
これまたとても美味しかった。
いわゆる京都の出汁巻きというイメージよりもちょっと濃いめの出汁で
あの〜・・ひじょーうにナマイキを申すようですが
私が作る出汁巻き卵に味が似てました・・・(^^;;)




「そば皮包」
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生春巻きとか北京ダックとか「マキマキもの」に弱い私。
それが蕎麦皮とあっては頼まずにおられません(≧∇≦)
「蕎麦の実よしむら」のは
「とり肉・蕎麦の芽・きゅうり・にんじん・トマト・細ネギを
そば皮で包んで辛口そば味噌を付けて」食べるというもの。

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蕎麦皮は期待よりは蕎麦感が薄かったが
モチモチ食べ応えがある感じ。
焦げたところが嬉しい♡

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みんなでマキマキするのは楽しいし
これで680円ですから素晴らしいアイディアメニューですよね〜




「二八」
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「二八」「田舎」「十割」と三種類ある場合の「二八」といえば
つるつるモッチリ系を想像するが、おお〜?

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なんと意外なこの荒挽きっぷり。
しかし食感はするするとすべらかで二八らしいしっかり弾むコシがある。
見た目に反して味や香りはごく淡く、飲んだ後に良さそうなすっきり蕎麦。



「田舎」
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こちらは思い切って黒い、やや太打ち。

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透明感のある肌に華やかに散りばめられた褐色のホシ。
こちらも香りはごく淡く
透明感のある見た目通り味わいもみずみずしく透明な感じ。
しかし食べ進みつつ見つめるうちにごく淡〜く
外皮入りの蕎麦らしい香ばしい香りが感じられてきた。
それがまたちょっと麦こがしのような私の好きな香ばしさであったため
微かな香りを一生懸命追いかけ・・・
でもこの香りはあとで蕎麦湯に濃厚に出ていて嬉しかったな〜♪



「十割」
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こちらは細切りで十割らしい密な質感。
味と香りはこちらもまたごく淡く・・


さすがに今回は、お蕎麦だけで言えば
「嵐山よしむら」や「別庵よしむら清水庵」のほうがおいしいかな〜・・
と思ってしまったがそれも言ってしまえば全く定かではない。
こういう大きな店になると蕎麦打ち職人もたーくさんいて、
特に随時蕎麦打ちスタッフを募集し続けている「よしむら」では
かなり若手の職人が多いようだ。
そうなってくると当然一定の蕎麦のレベルを保つのは難しいだろう。

しかし私はどこまでもアホな蕎麦ファンなので
「それはそれで面白い、毎回違って得した気分」(≧∇≦)
と楽しんでしまいそれもまあどうかと思うのだが、
でもそういうお蕎麦屋さんもあっていい、と思ってしまう。
もちろんそういうお蕎麦屋さんばかりでは困るが。
機械打ちではなく手打ち蕎麦であるだけでも嬉しい、
手打ち蕎麦という仕事に携わる人や
こんな3種類もの手打ち蕎麦を食べる機会に出会えた人が多くなっただけでも嬉しい、
と思ってしまうのだ。

以前東京の某大手おしゃれ系ダイニング手打ち蕎麦店で
ライブのリハーサル前にすばらしく美味しいせいろを食べた私は
終演後の深夜、共演者やスタッフを誘ってみんなでまた同じせいろを食べに行ったことがある。
まさかの一日二度同じ蕎麦!のはずであったが
まさかの別物そば!が出てきて本当に驚いた。
見た目も味もまったくの別物。
その店は昼前から24時過ぎまでやっているので
昼と夜では別の人が打つ事になりそういうことが起こるのだろう。

「すっごく美味しいから!」と連れていった共演者やスタッフの方々には申し訳なかったが
みんな私が拍子抜けするほど喜んで食べていたのが印象的だった。


なので次回「蕎麦の実 よしむら」に行ったときは
きっとまたぜんぜん違うお蕎麦が食べられますよ〜♪
こんな便利な場所で夜遅くまで3種類もの手打ち蕎麦が食べられるのは
やっぱり貴重な存在。

でもまた牡蠣フライのある季節に行きたいな(^o^)




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(濃厚蕎麦湯、香ばしくておいしかった〜♡)

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2016年12月03日

京都・大徳寺「五」


あの「和久傳」がお蕎麦屋さんをはじめると聞いた時
私は「そう来たか」と思った。
京都に数ある料亭の中でも時代に合わせたビジネスが実にうまいなあと
長年感じさせられてきた「和久傳」だからである。

「高台寺和久傳」の格はガッチリと守りつつ
古くは「紫野 和久傳」で気軽に食べられた「陶箱弁当」のヒット。
近年は京都伊勢丹11階にカジュアルな眺望レストランを開き、
お弁当は今やデパ地下でも買える。
特に「鯛ちらし」弁当のアイディアと美味しさは
「こんなのズルイ」と感じるほど図抜けている(大好物♡)。

「和久傳」のお蕎麦は京都に住む超絶美貌&女傑である私の大叔母と一緒に
伊勢丹店のコースの最後に「にしん蕎麦」を食べたこと
はあったが
お蕎麦屋さん「五(いつつ)」に行くのは今回初めて。


開店の際にはなんとかアノ方が!アドバイザー(?)として携わったと聞き
期待に胸をふくらませつつ大徳寺へ。


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私にはここが建物の正面と思える入口には
「紫野 和久傳」という立派な暖簾がかかっているが
なんとこれは勝手口である(不思議)。
この場所は「五」が開店する以前は料亭「紫野 和久傳」だったが
その頃からここは勝手口で、
今はさらに左側に「五」の看板が添えられたダブルネーム状態になっている。

え、じゃあ「五」の入り口はどこ?

初めて来た人にはわかりづらいかもしれないが
お蕎麦屋さんの入り口はもう少し左奥にある。


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そう、あれです!
看板と手水鉢の間を入ったところが「五(いつつ)」の入り口だ。




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ちなみに京都の人は「五(いつつ)」を
関東で言う「トトロ」と同じイントネーションで発音するんですよ〜
それだけで風情が全然違っていいんですよね〜 (≧∇≦)♡



入口を入った一階はお弁当や大人気のレンコン菓子「西湖」をはじめとする
「おもたせ」の販売スペースとなっている。

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ここは「五」の待合も兼ねており
私が行ったときはすでに何人もの人が並んで待っていた。
全員女性というところがすごすぎる。
奥様グループ、着物のおばあちゃまグループ。
私のあとにも着物姿の女性が来て、係の人が
「ただいま混み合っておりますのでお待ちいただくことになりますが・・」
と声をかけると「待ちます!」と決然と答えていたのが可愛らしかった。
みんな和久傳さんのお蕎麦が食べたいんだなあ〜
(お蕎麦が人気だと意味もなく嬉しくなってしまう私)


「五(いつつ)」は階段を上がった二階。
(ハイみなさん「トトロ」のイントネーションでお読みいただけてますか〜(^o^))

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二階にあがるとL字型のカウンター席がまず目に入り
窓際には二人がけのテーブル席もある。


12月の緑を抱くあの窓際の席がいいなと思ったが
その時は満員であったため私はカウンター席に案内された。

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メニューはシンプルながら少数精鋭、
美味しそうなものばかり。

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さすがと思わせるメニュー構成と価格だが
「和久傳」の料理をこの価格で食べられると思えば
拍子抜けするほど安い。
というわけで女子たちで満席なのである♡

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うっわーこの珍味コーナーいいなあ

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私が大好きなものばかり!
そして食べられないものばかり(T_T) !
(アニサキスアレルギー2年目のがまんちゅう)



おしぼりとお箸が出てきた時点で
美しきショーが始まったかのようだ。
この美意識。

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「天ぷら盛り合わせ」
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煮穴子、舞茸、蓮根、海老、万願寺、 占地。
煮穴子というのが面白い。
薄衣の上品な天ぷら。



「そばがき」
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うわー
この肌、このぽってり感・・・
これは期待以上に素晴らしそうなそばがきだぁ〜〜〜

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(>_<)

すっ

すばらしすぎる・・・・!!!

なんというフレッシュな芳しさ。
恍惚の香りに包まれながらお箸で切ろうとしてその質感にさらにハッとする。
この上もなくふわっぽてっエアリーでとろんとぅるんと密な肌。
舌に広がる味わいも濃く、香りは食べている間じゅう私を染め
あああ〜〜 これは美味しい、素晴らしい・・・


添えられていた山葵の小さな器にも一目惚れ。
薄手で、繊細な絵付けがかわいい〜〜♡

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「蕎麦(冷)」
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お〜
白い皿盛りときましたか!
全て無地の器で色と質感を変えた取り合わせ。

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フーッと香るさわやかな、ちょっと珍しいかぐわしさ。
青畳から強さを全て取り除いたような、マイルドで上品な草っぽい香りだ。
意外にも太さはかなりまばらで食感もこれまた意外なことにとても柔らかい。
もちゃっとした印象すらあるが硬めが多い昨今では新鮮だ。
上品な草の香りの後にふっくらした上品な穀物の味わいが追いかけてきて
とても美味しい。
今日は北海道と福井のブレンド。
4パーセントだけつなぎを入れているらしい。


蕎麦汁はさすがの美味しさ。
出汁も甘みも予想よりしっかりしてちょっとキュンとしてるのだが
すんなりとまとまっている。
京都のお出汁は本当においしいなあ〜


「かけ」の眺めも美しい。

「蕎麦(温)」
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この汁がまた意外にも「超上品」ではなく
しっかりとした「旨さ」に参った。
私が一番好きな京都の料亭の大将が
「最近の蕎麦屋やうどん屋は和食のような鰹出汁をひいている、
 本来は酸味のしっかりある宗田節が一番 美味しいのだ」
と言っていて、少し蕎麦汁の味わい方が変わったのだが
(それでも相変わらず好みの幅は広〜〜いのだが(^o^))
「和久傳」の汁は甘みもうまみもしっかりな美味しさだった。
山椒を入れると酸味が強まり出てますますがっつりとした「旨さ」に♡




蕎麦湯の演出にもビックリ。

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どどーん
入っていきたいくらいの大きな湯船♡♡(ちがう)



ちなみに「五」とは「蕎麦の五色」からつけた名前だそうだ。
黄の根、紅の茎、白の花、黒の実、葉の緑。
とウェブサイトにあり最後が「緑の葉」でないところに
個人的に注目してしまった(≧∇≦)


店内は相変わらず満席で
私もそれなりに長居したつもりだったが
かしまし京都女子達のおしゃべりは一向に止む気配はない。


さぁ〜
午後は大好きなあの場所へ・・☆






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2016年12月01日

滋賀・坂本「本家 鶴喜そば 本店」


比叡山麓の美しき町坂本。
私がこの町をこんなに愛すことになろうとはかつては思いもしなかった。

「坂本は世界で一番素晴らしい町」というのは
坂本で生まれ育ち長くヨーロッパにも暮らした人の故郷愛あふれる言葉だが
他所者の私から見ても坂本は本当に美しい町だ。

昔も今も宗教心の希薄な私が比叡山とお山の人々に魅せられ
京都から電車を乗り継ぎ坂本駅に着くと
全身が洗い清められるような空気に感激させられる。
「お蕎麦の香りより好きな香りはフィトンチッドだけ」である私は
その清澄な空気を宝物のように感じる。
またここに来られた喜びでいっぱいになる。

その坂本の町の、
なんと創業二百九十年という気の遠くなるほどの超有名老舗蕎麦屋。

もはや知らぬ者はいない「鶴喜そば」の、堂々たる外観。

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土地柄と、余りにも有名な大店であることで「観光地蕎麦屋」という印象が強いが
この存在はまさに国の宝だと思う。
比叡山延暦寺の門前町として栄えたこの地で人々に290年も愛されてきた手打ち蕎麦。
その文化の貴さ、店の存在の貴さ、建物の美しさに
私は雨の中手を合わせたくなる。
(ただでさえ宗教心が希薄なくせに比叡山に来ているのに
そこで蕎麦屋に手を合わせていたら本当におかしい(* ̄∇ ̄*))


築130年の入母屋造の建物は国の登録有形文化財に指定されている。

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ちなみに「鶴喜そば」という店はこの店の他に
滋賀・京都で何店舗も展開されているが
そちらは暖簾分けされた「比叡山麓 鶴喜そば」という機械打ちのお蕎麦屋さんであり
この「本家 鶴喜そば 本店」とは別のお店である。




外に張り出されたお品書き。

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ガラガラと木戸を開けると正面に二階への階段がある。
その勾配の急さがこの建物の古さを物語っている。

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門前町の有名店だけに紅葉のシーズンや昼時は行列が途絶えないほどだが
今日は凍えるような冷たい雨。

時間を外してやってきた私は
静かな、飴色の時間の中にいる。

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店内は広く奥には座敷席や大広間もある。


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外のお品書きにはなかったがこんな「定食メニュウ」もある。

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実際昼の混雑時などは圧倒的にこの天ぷらつきの定食メニュウか
天ぷらそばが人気だ。



しかし私はどこでもどんな時でもこの方に心を捧げている。

「ざるそば」
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「ザンバラ切り」と言ってしまいたくなるような不揃いな輪郭線。
中に少し縮れたようなものすらあり
やや固めのためそれらがそのいびつな形のまま口に入って来る。
その素朴さが田舎っぽくかえっておいしい。
箸先で寄せた香りはかなり個性的な野生の香りだったが
口に含むと不思議なほどそれが全く気にならず
小麦のうまみと蕎麦の滋味深き味わいが素直においしい。
いわゆるあまくやさしい二八の美味しさとも違う、
「硬派な田舎のお蕎麦」という印象が
まさに延暦寺の門前そばにふさわしい個性だ。
この蕎麦においては不揃いな上にやや硬めなところが魅力ですらある。
ちなみにこちらのお蕎麦は代々二八ではなく七三らしい。




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大きな店だけに茹でる量も必然的に多いのだろう、
蕎麦湯はサラサラながらしっかり味が濃い。
うどん湯?のような美味しさも感じてしまう不思議な蕎麦湯。
汁はかなりの甘口だ。


比叡山には平安の昔から「千日回峰行」という行がある。
100日間休まず毎日30~84km山中を歩き続けたり
「9日間の断食・断水・断眠・断臥」という医学的には生存不可能な荒行で有名だが
その千日の行の中には「五穀断ち」という期間もある。
もともと肉も魚も卵も食べない行の食生活からさらに
米・麦・粟・豆・稗の五穀と塩・果物・海草類を断つもので
その時唯一口にすることを許されるのが「蕎麦と少量の野菜」である。


毎日好き放題食べている私ではあるが
こんなにも愛している蕎麦というものがそういう存在であるということには
感無量の思いである。

人が最後に最低限必要とする、大地の恵み。



比叡山の麓の美しい空気の中
今朝出会ったかけがえなく澄んだ時間を思い
ひときわ大切な思いで蕎麦を見つめる。












posted by aya at 06:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>滋賀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする