2013年12月31日
実家年越しそば
今年も暮れてゆきます。
それはそれはしあわせに、脳を溶かすほどに香り高く・・・
私なんかが茹でたのに
なんでこんなに美味しいんですかこのお蕎麦は!!
お鍋に投入した時点から尋常ではないかぐわしさ。
茹でながら「コレ美味しいーーっ!」て叫ぶ人もどうかと思いますが
食べた家族も全員大絶賛。
特に蕎麦好きでない高遠家で
こんなにもお蕎麦が絶賛され、一部奪い合いになっているというのは
私にとっては感無量の眺めなのであります。
常陸秋そばの美しい香りとニクイほどバランスの良い味わい。
それが ふわっ ぽーん と余裕で表現されたような
とにかく美味しい美味しいお蕎麦!!
また汁がすっきり洗練されていて最高に美味しいんですよね〜〜〜
粉川さん、今年もありがとうございました!!ヽ(≧∇≦)/
2013年12月28日
新井薬師前「火群」
新井薬師前の隠れ家。
闇の中、マンションの一階にほうっと浮かぶ灯り。
小さな佇まいは幽玄の趣をひっそりと湛えるばかりで
近づかなければ何の店なのかわからない。
店には着物姿の女将さんがひとり。
この女将さんがすばらしい。
押すでもなく引くでもない。凛とした、親切さ。
店は大人気につき今日もあっという間に満員になった。
女将さんひとりなので大忙しだが、決して慌ただしくなく、
いつも店には落ち着いた心地良い時間が流れている。
これは本当にすごいことだ。
お通しの鴨ロース
お通しの枝豆
季節外れと思うなかれ。
処理も丁寧で味が濃く、これが大変においしい。
「本鮪 中落ち」
「今日いいのが入っていますよ」とのおすすめの言葉通り
絶品の中落ち!!
酸味なく、新鮮な脂の旨みが素晴らしい。
たまらん!これでいくらでも飲めちゃいそう!(口だけは達者)
「手作り〆鯖」
鯖好きにつき何処へ行っても頼んでしまいます。
〆具合やさしく脂が爽やか、とても美味しい。
「和牛のサラダ」
薄切りのいい肉をサーッと軽やかに炒めてトッピングしたサラダ。
牛肉の甘みがおいしい、下のサラダもおいしい。
ここまでに食べたツマミが全品500円!!信じられない。
「手打ちせいろ蕎麦」
空気をはらんでふわりと軽やかに重なる肌。
おいしそう〜
明るめの肌に鮮やかに浮かぶ、黒いくっきりとしたホシ。
手繰り上げるとこれがまた嬉しくなるほどむんと香る!
力強くたくましい、八ヶ岳産の蕎麦のかぐわしさ。
口に含むと見た目の通りふんわり軽やか、
しかし噛みしめるとほどよい余裕のコシがありとてもおいしい。
香りは強烈なほどだが甘みは少なく、味わいはすっきりしているのがまたいい。
汁はいりこのような、なかなか個性的なもの。
これまた甘み少なくすっきりとしている。
そして蕎麦湯にいれると猛烈に美味しい!
蕎麦湯がおいしいと、ついつい長居。
店内には相変わらず穏やかで居心地の良い時間が流れている。
「火群(ほむろ)」という店名のイメージから
あたたかい炎の周りに美味しいもの好きの虫達が集う、
新美南吉の本の1ページのような絵が、私には見える。
2013年12月19日
「仙北そばタベクラーベの会」@品川・あきた美彩館
楽しみに、楽しみにしてやって来た
品川・あきた美彩館での「仙北そばタベクラーベの会」。
この「あきた美彩館」、私は今回初めてだったのだが、ここ素晴らしいです!
もともと「県のアンテナショップ」というものが好きなのだが
この「あきた美彩館」はレストランが併設されているのが特徴。
物販コーナーも品数豊富でディスプレイも楽しく、
しかも品川駅からすぐ。(駅正面のウィング高輪内)。
この日お会いした方の中にも「野菜はここに買いに来る」という方がいらしたし
とにかく大変流行っております。
(写真を撮ろうにも絶えずお客さんが出入りしていてタイミングが難しかった)
「地酒まつり」や「なまはげ夜会」など
楽しそうなイベントもいろいろあるし、
レストランのメニューも秋田の美食尽くし〜♪
産地直送素材の郷土鍋、めちゃくちゃおいしそう!(>_<)♡
上の写真は夕方、帰り際撮ったのだが
「仙北そばタベクラーベの会」が行われたのは昼間で
13:00〜/15:30〜の2回。
私はゲストとして呼んでいただいたので少し早めに到着すると、
「長助」さんが黙々とお蕎麦を打っていた。
信じられない、長助さんが品川にいる!
お蕎麦を打ってくれている!
秋田・仙北市角館まで行かなくても、東京に居ながらにして
あの「手打ちそばきり長助」さんのお蕎麦が食べられるなんてすごすぎる。
スーパースターにお会いしすっかりはしゃいだ気分の私に
「長助」さんが控えめに、ポツリポツリと、秋田の言葉で、
「お蕎麦(蕎麦粉)が今日挽きたてのものでなく事前にこちらに送ったものだから心配」
と・・
そう言われて、はしゃいでいた私も急に不安になる。
そう、そうですよね・・
長助さんはいつもは完璧に管理したお蕎麦を毎朝自家製粉しているわけで
こっちは水も全然違うし、打ち場だって釜だってお蕎麦屋さんのじゃないし。
長助さん曰く、秋田と東京では温度も湿度もまるで違うので
打ち方もかなり変えなくてはいけないそう。
うーん、確かに、仙北市角館の「長助」さんのお店で食べるのとは
だいぶ味が違ってくるかも(>_<)
13時近くなると、お客さんが集まってきた。
おかげさまで本日は13:00〜/15:30〜の2回とも
15人の定員は満席のご予約!
こちらがメニュー。
お蕎麦は3種類、
仙北市産2013年新そば「会津在来」「常陸秋そば」「高嶺ルビー」
もちろん全て十割、全て「長助」さんが育てたお蕎麦!
なんてったって長助さんは、種を蒔くところからお客さんに出すところまで
すべての行程を自分で行う「農家の蕎麦屋」さん。
何から何まで手を抜かない製法ゆえ手打ち蕎麦屋さんの営業だけでも大忙しなのに
その畑は東京ドームの20倍(!!)という、超人過ぎるお方なのだ。
今日は特に東京ではほとんどお目にかかることはできない
希少品種「高嶺ルビー」があるということでお集まりの皆様もワクワク。
蕎麦前も秋田の美味しいもの尽くし。
秋田の地酒(秀よし)と
「自家製いぶりがっこと人参の寒麹漬け」
「仙北市姫竹(根曲竹)をそば味噌とともに」
「そばの実いなり」
この「そば味噌」、ザックザクの蕎麦の実が大変に香ばしくて美味しい。
「そばの実いなり」はふっくら炊いた蕎麦の実がぎゅっと入って、
ごはんのおいなりさんより何倍も好き〜
この「秀よしの仕込み水」というのがまた美味しい。
まろやかで、すっと口の中に入ってくる感じ。
地下60mの汲み上げ井戸水だそう。
そしていよいよ・・
本日のお蕎麦1枚目「会津在来」。
ひゃ〜〜美味しそう・・
でも長助さん心配がっていたしなあ〜
どんなかなあ〜〜
(>_<)
(>_<)
ちょ、長助さんっっ
何が、どこが心配なんですか!!
これ以上美味しくするってどうやるんですか!!
どうにもこうにも端整で、上品で、美しいかぐわしさ。
食べる前から香りだけで「おいしいいいい!!」と叫んでしまったうざいゲスト。
はらはらと一本一本独立した蕎麦が口中を巡り、
噛みしめると殊更でない、しかし絶妙のコシがうけとめてくれ
白くほんのりとした穀物の味わいがふわーっと清らかに広がる。
おいしいーーーーーっ
美味しすぎますこのお蕎麦!!
先程までは実はちょっと心配もあった私だったが
1枚目からノックアウトな美味しさに恍惚ヘナヘナ。
なぁーんだぁ〜 心配どころかこの爆発的なおいしさはどうよ!
すっかり長助さんの大舟に乗っかってウキウキ2枚目、まいりまーす!!
2枚目「常陸秋そば」
まずは美しい色に一同から驚きの声が口々に上がる。
なんとさわやかで透明感のある美しい青緑!
「常陸秋そば」は大変有名な名品種で全国的には生産量も多いが
仙北では今まであまり生産されてこなかった。
それを長助さんが育て、打つとどうなるのかな?
うわーーーーー(>_<)!!
なんというかぐわしさ・・・
何を、どうしたらこんなに美しくさわやかなまま
畑から私の口までやってくるのかと感激するほどの
フレッシュで、青く美しい最高の蕎麦のかぐわしさ!
本当にもうこのまま食べなくてもいい(かも)と思ったほど、
あまりの香りのすばらしさに食べる前から胸がいっぱい。
こんな蕎麦があるというだけですごいことだ。
仙北市の「常陸秋そば」すごすぎる!
口に入るとふわりと軽やかで、食感はこれまた限界までやさしく、
しかし噛みしめると余裕のコシがフッ、フッと受けとめてくれ、
その間じゅう、口中はずーーーっと青くフレッシュなかぐわしさに染まったまま・・・
完全に参りました。
恍惚の空から帰ってこられません。
3枚目は、赤い花をつけることで有名な希少品種「高嶺ルビー」。
今年3月に仙北市で行われた「6種のそばタベクラーベの会」
では
一番人気を誇った個性的な蕎麦なのだが
私自身もう今日はすっかりへにゃへにゃで何が何だか・・
細かいことはどうでもよくなってトランス状態〜
3枚目「高嶺ルビー」
( °o°)
全っ然細かくありません!!
たぐりあげただけでその香りの巨大な個性に目がかっぴらき、
「なにこれーーーーー!!」と叫んじゃいました。
私だけではなく、私のお向かいには実は東京のお蕎麦屋さんがお二人もいらしていたんですが
そのお二人もビックリ。
いまだかつて出会ったことのない変わった個性のお蕎麦なのだ。
一言で無理やり言えば、「揚げたての天麩羅のような、ふっくら豊かなオイルの香り」。
私は、変わり蕎麦の「芥子切り」に非常に豊かな洋風の?オイル系の香りを感じるのだが
それにも似ている要素がある。
お蕎麦だけでこの香りとは・・ありえないんですが・・・
「高嶺ルビー」はこれまでにも何度か食べたことはあるが
こんなものすごい個性、魅力を持った「高嶺ルビー」に出会ったことはない。
ヘンなお蕎麦かといわれればヘンなのだが、
美味しいのかと訊かれればものすごく美味しい!!
前の2枚とは全く違う、肌の表面がかすかにぬめるような独特のなめらかな舌触りで
口中を流麗に、すべるようにめぐる。
口いっぱいにひろがる滋味深くたくましい穀物の味わい。
はああ・・・3枚がどれもこれも美味しすぎて、それぞれの個性が鮮やかすぎて、
仙北のお蕎麦、楽しすぎる。
何もかも環境の違うアウェイなのに、こんなすごいお蕎麦をバンバン出しちゃう「長助」さん、
かっこよすぎる。
お集まりの皆様もたいへんお喜びで
13:00〜の会は和やかに、大成功で終了。
お客様を見送ると
「長助」さんはすばやく準備をし、また黙々と足りない分の蕎麦を打ち始めた。
はっやい早い!
あっという間にこんなにかわいい子がぽってり現れる。
ものすごいスピード感。
芸術品のように美しい蕎麦。
どんどんどんどん、芸術品が箱の中に収まっていく。
世界中に自慢したい眺め!!
日本はなんと美しい国なのだ・・・
これ、食べ物なんだぞーーー! (≧∇≦)/
というわけで、15:00〜の会でも
13:00〜と全く同じことをした私(^^;;)
ときめき興奮恍惚の空の彼方〜〜〜
「仙北そばタベクラーベの会」、
東京にいながらにして仙北のお蕎麦を一日これでもかと堪能できて
しっ しあわせすぎました・・・・
この会は来年もまた企画されるそうなので
今回来られなかった方は是非次回いらしてくださいね!
このブログや私のFacebookでも必ずお知らせしまーす(^o^)
<おまけ>
今回の玄蕎麦
「会津在来」丸抜き
「常陸秋そば」丸抜き
かなり小粒です
「高嶺ルビー」丸抜き
ルビーちゃんはさらに小粒!!
2013年12月11日
乾麺ピッツォッケリ!!(イタリアの蕎麦パスタ)
先日興奮気味にお伝えした
北イタリアでの夢の一日と、蕎麦パスタ・ピッツォッケリとの出会い。
あの時、旅のお土産に友人もとこがくれた乾麺ピッツォッケリを
ついに茹でてみることに!
ワクワクせずにはいられないこの姿・・・ものすごい黒さ、ものすごい蕎麦粉感。
パッケージも素朴でいかにも美味しそう♡!
乾麺ピッツォッケリはミラノなど都市部のスーパーにも普通に売っているが
これはスーパーのものとはパッケージからして全然違う。
料理上手で味覚の鋭いもとこは
私のためにわざわざ山の方で買ってきてくれたらしい・・・ありがとう(≧∇≦)!!
せっかくいただいた宝物につき準備にも力が入ります。
先日書いたようにイタリアではピッツォッケリは
ジャガイモとチーズのこってり系ソースで食べるのがお約束。
しかしやっぱりどうしても「そのままの味」が食べてみたい私・・
さすがに蕎麦のように最後まで何もつけずに食べてしまうのもどうかと思い
別皿に生ハムやトマト、バジル、モッツァレラチーズを用意してみた。
天ざるのように途中からでも足せる、パスタ用トッピング!
ウヒャ(≧∇≦)
おそらくイタリア人からしたら恐ろしく奇想天外な外国人発想だと思うが
どうしても最初から味をつけてしまうのはもったいなくて〜
(厚切りマッシュルームは私の大好物なのだが
こうして眺めるとワイルドなサラダだなあ。)
皆様も近づいて御覧下さい、この超絶肌!!
この、のけぞるほどの粗挽き肌・・・
さすがは美食の国イタリア、美意識の国イタリア。
やることが半端じゃありません。
おっ 美味しそう・・・ものすごく香ってくれそう!!
じわわわーーーーーーん
おいしいいいいいーーー!!!
なんですかこの摩訶不思議な滋味深さは!
どこまでもストイックで素朴な印象の、穀物のたくましい香ばしさ。
もう全く容赦ないほどのジャッキジャキザクザクの粗挽きの舌触り。
かみしめるとそのザクザクの中から穀物の旨みがじわわわーんとあふれ
たったまらない・・・コレ美味しいーー!!
日本の蕎麦とはまた全然違う、渋い深い香ばしさにびっくり。
全世界の全てのパスタがこれであってほしい・・・
っていうかこれが乾麺なんて、すごすぎませんか!?
あまりにも乾麺ピッツォッケリが美味しくて、
トッピングどころか結局オリーブオイルすらかけられなかった私・・・
(ちなみに右は頂き物の小豆島早摘みオリーブオイル、左は今回イタリアで買ったトリュフオイル♡♡♡両方素晴らしくおいしいです!)
ピッツォッケリのみ夢中で味わった後、
トッピング達は前菜ならぬ「後菜」として美味しく食べましたとさ♪
先日私が大好きなイタリアン(@東京)のシェフで
ピッツォッケリを打っている方から聞いた話では
日本の蕎麦粉とイタリアの蕎麦粉では粗さがまるで違って
作り方もまったく違ってきてしまうそう。
もちろん碾き方にもよるだろうな〜とその時は思ったのだが
今日食べた感じではもう何が何だが全部がまるで違います・・・
言えることは、ものすごく美味しかったということ!
こんなにジャッキジャキの粗い蕎麦粉がこんなに綺麗につながって、
乾麺なのにこんなに美味しく作れちゃうなんて
う〜〜〜む、さすがはイタリア人・・・すごすぎる・・
終わってしまったはずの旅がまた戻ってきたようで
すっかり楽しい気分、嬉しいなあ〜〜〜
最高のお土産をくれたもとこにあらためて感謝!ありがとう♡
嬉しいことに乾麺ピッツォッケリはまだまだ半分以上残っているので
次回はどうやって食べようかなあ〜♪
もとこから本場ピッツォッケリのレシピももらっているのだが・・
またそのまま食べてしまいそうな予感 (* ̄∇ ̄*)
2013年12月10日
神田「眠庵」求人情報
過去に何十回(一枚ずつ数えれば何百回?)、
私を恍惚ぐでんぐでんに蕎麦酔わせたかわからない
神田の超名店「眠庵」が、ただいま求人しています。
眠庵の卒業生たちがそれぞれにお店を開店し
個性的な名店となっていることに時の流れを感じつつ、
これからがさらに楽しみでもあります。
蕎麦文化が受け継がれていく様を、感動をもって、
目を見張って眺めています。
もちろんお店を始めたい人だけでなく
年齢・性別問わないそうなので、
興味のある方はお気軽に、眠庵 03-3251-5300 まで。
お蕎麦や蕎麦打ちが好きな方だけでなく、
できるだけひろく伝えたいので
ぜひ情報シェアをお願いいたします〜☆
神田「眠庵」(帰国一番蕎麦!)
2013年12月05日
明日、品川でご一緒に♡
私のスーパースター長助さんが
明日6日(金)
なんと品川にやってきます!
東京で、長助さんのお蕎麦が食べられちゃうんです!!
秋田・角館町の「そばきり 長助」さんは筋金入りの農家の蕎麦屋。
蕎麦の種まきからお客さんに出すところまで、
すべての工程を自家生産している、
全国的にも稀少なお蕎麦屋さんなのです。
普通にお蕎麦屋さんを営業するだけでも大変なはずなのに、
種から栽培し、収穫し、磨き、石抜き、選別、製粉・・
専門的なことを言えばキリがなく
とてもひとりの人間にできるとは思えないほどの仕事量。
その名店ぶりは遠く東京にまで聞こえていたので
「そばきり 長助」は私にとっても長い間憧れの存在でありました。
やっと初めて訪れることが出来たのは、もう10何年前かな?
角館の清冽な空気の中で食べたそのお蕎麦の美味しさは忘れません。
なんというかぐわしさ、味わいの濃さ!
その野性味のある鮮烈な味わいは、
長助さんが種から大切に育て、守ってきた蕎麦の風味が
そのまま蕎麦切りの中に凝縮されて口の中に飛び込んできたような感覚でした。
店の隅の蕎麦打ち場で作業していた長助さんの、
いかにも東北の男!といった男らしい風貌と
寡黙な仕事ぶりも深く心に残りました。
ご縁あってその長助さんとは今年3月、
秋田・仙北市「そば食べくらべの会・タベクラーベ」
http://ayakotakato.seesaa.net/article/353029658.html
というそれはそれは極楽浄土のように楽しいイベントで
ご一緒させていただきました。
その会では、長助さんが長年大切に育てイチオシしている「高嶺ルビー」という
赤い花をつけるとても珍しい品種の蕎麦が一番人気となり、
とても興味深く楽しい食べ比べの会となりました。
実際、長助さんの育てた「高嶺ルビー」は
私がそれまでに食べたことのあるどの「高嶺ルビー」とも全く違う、
ものすごい個性を持った美味しさでびっくりしました!
そしてその直後、私はまた長助さんのお店を訪れ、
長助さんの打ったお蕎麦を3種類も食べることが出来ました。
「高嶺ルビー」は土日限定なのだが偶然日曜日だったんです!ラッキー!
その日食べた三種類が、もうもうもうもうもうどれほど私の脳を打ち抜き、恍惚骨抜きにし、
天国に行って帰ってこられなくなったかはこちらを御覧くださいませ・・
http://ayakotakato.seesaa.net/article/354774749.html
その長助さんのお蕎麦が品川で食べられる会は、
明日12月6日(金)
13:00〜/15:30〜の2回、15人限定の予約制
品川駅徒歩3分、ウィング高輪WEST-V「あきた美彩館」にて
地酒1合(秀よし)、仙北市産食材を用いた蕎麦前料理、盛りそば3種で
会費は3000円です!
はっきり言ってお得すぎます!!
しかもお蕎麦は全て2013年新そばで、
例の「高嶺ルビー」も食べられちゃうんです
わたしもは13:00〜/15:30〜両方参加します!
おそらく食べる量に全くブレーキがかからない自分が今から怖いです(^o^)!
皆様是非是非この機会を逃さず、
お昼の2時間なんとか時間を見つけて、奮ってご参加くださいませ!!
一緒に長助さんの美味しい新蕎麦、たぐりましょう〜〜〜〜!
ご予約はお電話で、
美彩館TEL:03−5447−1010
会の詳細はこちらです。
http://sembokugt.exblog.jp/21500008/
2013年12月04日
夢のピッツォッケリ・パーティー!(イタリアの蕎麦パスタ)
私の人生に突然飛び込んできた、夢のような一日。
今回のヨーロッパ旅行において
とても楽しみにしていたことのひとつに「ピッツォッケリ」があった。
ミラノに住む音大時代の同級生もとこが
イタリアの蕎麦パスタ、ピッツォッケリ(Pizzoccheri)を
食べに連れていってくれる計画をしてくれていたのだ。
ピッツォッケリは北イタリアの山の地方の郷土料理で
同じ北イタリアでもミラノなどではお目にかかれないため
もとこはご主人ジャンの車で私を山の方へ連れていってくれる計画をしてくれていたのだが
なんだかかんだかその話が大変すんばらしい方向へ大きくなりましてですね・・
日本から蕎麦ばかり食べる変な動物がやってくるということで
もとこ御夫婦の知人である、山の湖畔にお住まいの裕福な御夫婦が、
ご親切にもその別荘でピッツォッケリ・ランチパーティーを開いてくださることに!!
その日はその地方に住むお友達の方々も集まるということで、
ええ〜っ そんな、なんだかとんでもなく楽しそうなんですがーーっ
身に余るしあわせ・・・楽しみすぎます!!(>_<)♡
いったいどんなところなのかな・・
湖に近い山のお家なんて素敵なんだろうな〜〜
と私なりに最大限にゴージャスな想像力をふくらませて行ったのだが
実際着いてブッ飛んだ。
(写真は帰り際にこっそり撮ったもの)
あの・・
これ、家ではなく・・し、城なのですが・・・
大きな前庭を通ってドキドキとその城に入ると
暖炉のある部屋にもう何人かが集まっていた。
どうやらここで、暖炉の火の音を聞きながらワインを飲み
前菜をつまみましょうということらしい。
楽しそう〜〜〜美味しそう!
それぞれプラスチックのお皿に盛られ見た目はカジュアルなのだが
この地方の名物を中心とした選りすぐりのものばかりらしく、
どれもおいしくて感激。
この地方のサラミ、この地方の山羊のチーズ、酢漬けの玉ねぎなど。
一番奥、ピザ生地のようなフォカッチャ?はあまりに美味しくて
これからピッツォッケリを食べるというのに止まらない〜(>_<)
窓からの眺めは、それこそ絵のよう。
暖炉の前で記念撮影。
そしてメインのピッツォッケリはどこで食べるのかなーと思っていたら
なんと隣のお部屋がこんなことになっていた!!
す、素敵・・・嬉し過ぎてもう泣きそう(;_;)!!♡
いよいよその部屋に全員が移動し、メインのピッツォッケリ・タイム。
郷土料理「ピッツォッケリ」は蕎麦粉入りのパスタそのもの名前だが
その調理法はほぼ一種類と言っていいらしい。
茹でたジャガイモなどの野菜と一緒に、チーズとバターのソースで食べる。
かなりこってりしてそうだが・・・どんなかな?ワクワク!
じゃーーん!!
おお〜〜
なんだかものすごく美味しそうな良い香りがしています!
濃厚チーズと、ジャガイモと・・あとハーブのような・・
こちらが本日のピッツォッケリを作ってくれたロベルト。なんと弁護士さんです。
盛り付けまでニコニコ全部やっていただいちゃって、すみません〜〜
それでは、いっただっきまぁーーーす!!
見るからに重そうなネッチョリ感。
もともと、ジャガイモ系、チーズ系などの重い料理が得意な方ではない私には
なんとなーく、せっかくの蕎麦パスタがもったいないような印象だったのだが・・・
これが、大変に美味しいのであります!!
確かにネッチョリ重いのだが「ジャガイモとチーズとパスタです!」という
いかにも単純な味ではなく、どこか深みを感じる大人の味わい。
野性味のあるハーブ(セージらしい)のせいもあるとは思うが、私なりの分析では
やはりなんといっても「蕎麦」の威力によるところが大きいのではないかと。
よーーく味わってもこれだけのバターとチーズとジャガイモの中に
蕎麦の風味を感じることは難しいとは言え、
それでも普通のデュラム・セモリナ粉のパスタとは一線を画すものがある。
普通のデュラム・セモリナ粉のパスタって、そのパスタにもよりますが
結構甘みがあるじゃないですか〜、よく噛んでいると余計に感じますよね。
あれはもちろんあの甘みのある味わいが美味しいわけですが
このパスタには(どうやら)その甘みがない。
食感もデュラム・セモリナ粉のパスタのようなモチモチ感はあまりないようだ。
この料理は、滋味深き素朴な味わいを持つこの蕎麦のパスタだからこそ、
この美味しさに仕上がるのかもしれない。
逆に言うと、もともとのピッツォッケリが甘みの少ない素朴すぎる味わいだから
食べやすいようにチーズとジャガイモとで和えるこの料理法が一般的になったのではないかと、
日本の一蕎麦犬として考えたのであります。
それを証拠に、って程のこともありませんが、
子どもたちは意外にもこのピッツォッケリが嫌いなのだ。
バターとチーズとジャガイモなんて、子どもは全員大好きでしょ!と普通は思うではないか。
しかし子供は正直で、いくらバターとチーズとジャガイモで濃厚に誤魔化されても
その中のパスタにいつものあのデュラム・セモリナ粉の甘みやモチモチ感が無いのを
ちゃーんと見抜いているんですね。
同様に、そのバターとチーズとジャガイモの中にどこかその素朴な風味を感じた蕎麦犬は
目を輝かせしっぽを振って大喜び。
テーブルにポンポンと飾るように直接置かれたパン(これまた美味しい)ももりもり食べた上に
ピッツォッケリのお代わりもしましたとさ(^o^)!
食後は、もとこが持ってきた手作りのこんな素敵なものを・・♡
これがまた!!同じ日本人として万歳三唱したいほど美味しかった。
もとこすごぉーーーい! (≧∇≦)/
甘いものが苦手でそれまでイタリアでも甘いものは全てパスしてきた私が
いきなりここでこのケーキをパクパク食べちゃったのでもとこもびっくりしてました。
(しかもあんなにお腹いっぱい食べた後なのに・・)
でも私だけでなくイタリア人にもこのケーキは大人気で、あっという間に完売でした。
その後は、私が持っていったささやかなお土産、和紙の折り紙で折り紙遊び。
最初は小さい子たちに折ってあげていたのが
だんだん大人の方達への折り鶴講習会に!
みなさん、ご夫婦揃ってお医者さんとかご夫婦揃って弁護士さんとか知的な方ばかりだったので、
熱心に真剣に折り、出来上がりをとても喜んでくれました。
特に招いてくださったここの奥様が喜んで
出来上がった折り鶴を全部窓辺に飾ってくれたのが嬉しかったなあ〜
気づけば子どもたちは庭に出て遊んでいます。
イタリアですから、もちろんサッカー!
そして10分も立つとさっきまでは監督役だった「元・子ども」達も白熱して参加!(^^)
さすがイタリアだなあぁ〜〜
北イタリアの夢の一日。
こんな素敵な隠れ家のような素晴らしい場所に見ず知らずの私を招き、
ニコニコと何もかもを振舞ってくださった御夫婦にただただ感謝。
気のおけない仲良しの集まりに私を仲間に入れて下さり
一緒に楽しい時間を過ごしてくださった皆様にも感謝。
折り紙の時間も、可愛い子どもたちが歌ったり踊ったりしてくれた時間も
忘れらないくらい楽しかった。
私の人生にあんな素晴らしい一日をくれたもとこ&ジャン、本当にありがとう!
トイレに行くのも相当遠く、一体大きな部屋がいくつあるのだか
全体像がまるでつかめなかった「城」での出来事。
だいたいあれは本当に城だったのか私の夢だったのか・・・
印象がつかめなかったのはピッツォッケリも同じこと。
一体あのパスタそのものはどんな味だったのか、
パスタだけで何もつけずに食べてみたらどんな味なのか。
でも実は、もとこがあの地方のピッツォッケリをあらかじめ買っておいてくれていて
私はそれをお土産といただき、日本に持ち帰ってきたのだ!
ふっふっふ・・・
そのあたりのレポートは、今度また・・・( ̄∇ ̄)