2017年08月02日

福井・ 越前東郷「そば玄」

 

ひょいと覗くと緑の中に大きな家があった。

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歌の上手なうぐいすの声が風景にこだましている。


青い空、深い緑。

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なんて素敵な蕎麦日和だろう!!
うれしーーーーい
やっと「そば玄」に来られたしあわせ!!



嬉しすぎて近づくのがもったいないほど。

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大きい・・・
古民家とは聞いていたがこんなに立派な家とは。


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つくばいだのタヌキだのお札だの〆縄だのいろいろごちゃごちゃあるのだが
全てがしっくりなじんで美しいのが伝統的なもののすごいところ。

あ、嬉しさ余って写真撮り過ぎですね、早く入れって?(^^)



え!

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えええええ

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すんごいんですけど〜〜〜〜!
なんと立派な空間、二条城ですかってくらい高い天井。
これは・・・相当な方のお家だったのでは?


家はものすごいが迎えてくれた奥さんの感じの良さは素朴そのもの。
いかにも誠実で飾らない、素朴な女性らしさに満ちた接客に
一気に心を解きほぐされ和んでしまった。


奥さんに案内されて奥に入る。
客席部分も広い。

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(ペーパースライディングドア(襖)で仕切られていて
 4つの部屋を1つの大広間にするのも自由自在な日本の建築ってつくづくすごいですよね〜)


田舎家らしく囲炉裏席もあります♡

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こんな素敵なお座敷も。

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せっかくなので本日は囲炉裏席を選びまして
メニューを見ましょう〜


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まず「とり唐おろし」という初耳メニューに目が釘付け!
「あったかそば」ってなんだろう、「かけそば」のことかなあ〜♡
この田舎家でそんなメニュー名、聞いただけで心が温まってしまいます。

そして福井県のお蕎麦屋さんで困るのは「おろしそば」が全力で私を誘惑してくることである。
何を隠そう私は「越前おろしそば」がだぁーーいすき!!
冷たい蕎麦の上に何かがのった「種もの」は大体が大好物なのだが
何せ「もりそば」への愛がほぼ病気なので東京や他の地方だと集中力が途切れることはなく
ひたすら「もりそば」のみを目指し、見つめ、たぐり、溺れる。
しかし福井県に来るとねえぇ・・
いわゆる普通の「おろしそば」と違い「大根おろしの絞り汁で食べる」というところが
素晴らしいのです!
せっかく来たので「ざるそば」と「おろしそば」両方行きまっす!


ご飯ものも充実しています。

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ここでまた目が吸い寄せられたのは「玉子丼」のあとの「自家」である。
自家玉子丼!?

なんとこの店では庭に名古屋コーチンを平飼いしているらしい。
え〜〜じゃあ「玉子丼」も食べたい!?
旅先だとつい欲張りたくなりますよね〜〜


「季節の天ぷら」は近隣の野菜使用らしいので訊くと
「今日はこのあたりの野菜があまりなくて・・」ということだったが
独活の葉、蓬の葉はあるという。
えー!そんなの食べるに決まってます! (≧∇≦)/
山の野菜大好き。うれしいな〜


「季節の天ぷら」
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囲炉裏で眺める山の恵み。
ああ〜贅沢な時間・・・

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独活の葉、蓬の葉、茄子、にんじん、かぼちゃ、シシトウ、海苔。
独活の香りの素晴らしいこと。
蓬の葉の苦味がたまらない〜♡
パリッパリでおいしい天ぷら。


「ざるそば」
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うわっ

うわ〜〜〜〜 思っていた以上の攻め攻め迫力肌にびっくり飛びのきました!!!

ここまでやるかの粗挽き肌!!

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問答無用に私を引きずり込む超絶美しき粗挽きの宇宙。
ややピンク味を帯びた肌には白い影、黒いホシ。
無数の蕎麦粒子たちが奇跡のように手を繋ぎ、
輪郭線はふるふると工芸品のようにゆらめき
もう私は見ているだけでへなへなであります。
あああああ
あなたは 美しすぎる


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無論美しいだけではない。
箸先から香りを寄せただけで私は笑い出してしまった。
なんという素晴らしい香り!!
香ばしいなんて表現では足りないほど
フランスのガレットや蕎麦パンの焦げたところのような
もう私の心を底からむんずと鷲掴みにして骨抜きにするような
破壊的なまでの素晴らしい香りである。
ムワ〜、ずっしりとした香りだけどフレッシュなところがすごすぎる。
自家蕎麦と福井・丸岡産の蕎麦のブレンドというが、
香りをよせただけで笑いが止まらないなんて食べたらどうなるんだ!!



たぐり上げると「短いです」と聞いていた通り1本1本は短めで、
ぼこぼこポコポコと節があたるものすごい粗挽き感である。
太くて短くて暴れるのでたぐるのは難しいが
私はたぐりたい欲がありんこくらいなのに対して香りに溺れたい欲が宇宙くらい大きいので
これはこれで楽しいおつまみ感覚である。
味わいは香りよりさっぱりすっきりとして
しかし噛みしめるほどに粉のしみじみとした旨みがひろがってくる。
こんな山の中のこんな田舎家で、こんな攻めっ攻めのものすごい粗挽き蕎麦が
のんびりそうに出て来ちゃう福井県ってやっぱりすごい!



蕎麦汁は鰹の香りがスパーンと豊かでなかなか個性的。
醤油に酸味があるのか?どこかガツンとした感じがあり
それでいて甘みは少なくすっきり。
ここの汁好き!おいしい〜



「おろしそば」
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もー、こんなのおいしいに決まってますよね〜
大根おろしの絞り汁ってなんでこんなに美味しいんでしょう。
汁があるため粗挽きのポコポコの節がさらさらポコポコ流麗に口中を流れる。
しかしこの状態では先ほどメロメロに感激した
破壊的なまでの蕎麦のかぐわしさは感じられずもったいないような
今はただこの幸せを見つめたいような・・・
ああ〜 おいしいものだらけで悩ましい。




そしてもうここではノンブレーキで暴走することに決めました。

「玉子丼(自家)」


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さすが自家平飼い名古屋コーチンだけあって黄色が濃い。
卵の香りと味も濃い♡
「玉子丼」経験の浅い私ではありますが意外にもあっさりと薄甘い味付けで
とにかく出汁がいいので大変おいしい。


奥の庭。

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この家の長い長い歴史の中で
私が滞在したのはほんの一瞬のこと。
しかしそこに身を委ね、(蕎麦に溺れ、)安らいだ時間は私の胸に長く残るだろう。


私には4分の1福井の血が流れているのだが
福井に来るとそれが嬉しく感じられることばかりなのだ。




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posted by aya at 13:24 | Comment(1) | 北陸の蕎麦>福井 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月21日

長崎・賑橋「蕎家」


「そばや」という名の蕎麦屋とは、会話の中ではちょっとややこしいのだが
漢字表記は「蕎家」である。


路面電車の「賑橋」駅からすぐ。

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橋のたもとのカーブした地形といい、そこをガタゴト過ぎ行く路面電車といい
旅人にとっては風情たっぷりのシチュエーションに胸が躍る。



しかしその風景の中に、店はこんなに小さな顔しか覗かせていない。

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気づかずに通り過ぎてしまう人も多いだろう。



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ここがね、ここがね、
すっごく面白いから、一緒にのぞいてみましょうよ〜〜♪(๑˃̵ᴗ˂̵)



ほら!

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隙間だぁー!!

隙間の蕎麦屋といえば東京・神田の某名店を思い出さずにはいられないが
ここの隙間はもっと細い。もっと長い。



自分の靴音を大きく感じながら奥に進む。

わあ・・・素敵

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隙間の奥の奥に洞穴を見つけたような楽しさ。

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自然なインテリアも大変いい。



正面突き当たりにはこんな小さな箱庭のようなスペースがあって
まるで京都の町屋造りのよう。

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箱庭部分は天井がなく外なので
外気から夕暮れの雰囲気が伝わってくる。
長崎の夕暮れに耳を澄ます。





メニューがこれまた色々あって楽しい。

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お蕎麦は「もり蕎麦」に決まってるけど、
その前にあれとか〜、あれとか〜〜♡



お酒も色々揃ってます(≧∇≦)/

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ビールは各社揃っていて
しかもビアカクテルなんていうのもあり
ビール愛が伝わって来ますのぉ〜♡



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テーブルの上もよく見ると見逃せない情報がいっぱい。
2階にはお座敷席もあるらしい。(隙間の奥だけに見てみたかった〜)
名物「鯛めし」はインターネットでも買えるらしい。
デザートの「そば玉ちゃん」ってカワイイ名前〜(≧∇≦)


「山芋の塩焼き」
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シンプルながらビールに合いそうなおつまみ。


「真鴨のサラダ」
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写真では伝わりづらいかと思うが
このサラダ、びっくりするほど大きいです!!
鴨もかなりの肉厚でゴージャス。


「地鶏焼き」
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お腹空いてるしこれでいいんじゃない?と軽い気持ちで頼んだのだが
これがやたらめったら美味しい!!
ふっくらむっちり、素材も焼き加減も素晴らしい。
うわ〜鶏に目覚めそうなほどの美味しさ。
どこの鶏なのかな〜っ


「天ぷら盛り合わせ」
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これまた何故か写真だとちんまり写ってるんですが
すんごいボリュームです!
海老、いんげん、椎茸、白身魚などを山椒塩で。
パリンパリンでこれまたビールに合っちゃう天ぷらですね〜



「二色そば」
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私、珍しくこんなメニューにしてみました。
「もり蕎麦」につけ汁が「ごま・つゆ」と2種類ついてくる、6〜9月限定メニュー。



わざわざ頼んだわりにまずはつけ汁はあっさり無視してすみません(^^;;)
お蕎麦が視界に入ると人格が変わることは自分ではどうしようもありません。

だって、私はあなたがいちばん好きだから・・・

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ムッハー!思い切りたくましく、なまなましいまでの香り。
二八らしい甘さもたっぷりと感じられる香りで
口に含むとふるっふるっのかるーーーい質感にハッとさせられる。
表面はつるつるでなく独特の超細かい気泡があるようなざらつきがあり
甘みも旨みも濃厚な二八蕎麦。



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東京の人間にとっては九州は全域お醤油が甘い国。
お醤油のみならず料理の味付け全体が甘く感じることが多いのだが
ここの汁はびっくり甘くない。
濃いめで醤油がガチッと勝った味なのだが甘くなく
わーお、店主の思い入れを感じる汁ですね〜
対して、当たり前かもしれないがゴマだれはかなり甘め。
胡麻好きにはザクザクのすりごま感と濃厚さがうれしい〜



ちなみに「おろし蕎麦」はこんな感じ。

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「つけ鴨」のつけ汁。
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これも意外にもあんまり甘くないのです!
一口もらっておいしかった〜♪



最後は5人で2つのデザートを分け合う(奪い合う)ことにしました。
(カミングアウトですが父母姉姉と家族旅行です(≧∇≦)/)

「そば玉ちゃん」
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そば白玉、きなこ、黒蜜という組み合わせ。
甘いものは苦手ですがきな粉が好きなのでこれはイケちゃう〜(≧∇≦)/


「そばアイスクリーム」
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こちらはバニラアイスに蕎麦粉を混ぜ込んで
キャラメリゼした蕎麦の実をのせたもの。
これがですね〜当テーブルで爆発的人気を博しまして
文字通りの奪い合いとなりまして(* ̄∇ ̄*)

「店主ひとりで調理しているため混雑時はお待たせすることがあります」
と前もって言われていた通り、まさにこの時その混雑時で
かなり待ちそうな雰囲気だったのだが全員揃って
「待ってもいいからもう一個!」
とお代わりを希望する事態に。
大人5人が目を爛々とさせて1個のそばアイスクリームを待つという・・
だったら最初からそばアイスクリーム5つ頼めばいいのにねェ
お店の方すみません・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
(アルバイトらしいここの女性スタッフの感じの良さには感激!)






隙間の奥の、楽しい夜。

今度は一緒に、行きませんか?♡


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posted by aya at 16:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 九州の蕎麦>長崎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月16日

東銀座「つきじ 文化人」


築地駅からも東銀座駅からも歩いてすぐという
好立地の大人気店!


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昼の忙しさも夜の賑わいも今や眩しいほどであるが
実は4年前の開店当初は、私はこの店がここまで化けると予想していなかった。


新進気鋭、東京のど真ん中のモダンで美しいお蕎麦屋さん、
というとやる気満々キレッキレのイメージだが
ここの店主はそのイメージとはだいぶ違って大変素朴である。
というのは控えめな表現で、
開店当初はあまりにも商売っ気を感じない真面目さ、浮世離れした素朴さに驚き
こんな都会のど真ん中だけに心配してしまうほどだったのだ。
(浮世どころか人間離れ気味な私みたいなのに人の心配をする資格は全くないというか
 私こそが周囲に心配されてると思いますが(* ̄∇ ̄*))

その時食べたものはとにかく全て大変美味しかったのだが
それぞれのメニューはこれ以上無理!というくらい研ぎ澄まされさっぱりとしていた。
店にはその料理のイメージと同じく朝の禅寺の境内のように澄んだ空気が流れ
すぐ近くの銀座の喧騒とは別世界。
店主と話をしてみてもそのイメージは変わらず。
だいたい店名がそれを表している。
「文化人」という名前を私が人に紹介すると
「へ〜そこは文化人な人が行くお店なの?」
なーんてツッコミを入れられてしまったりするのだが
店主の意図するところは「人と文化の集まるところ」なのだそうである。
素朴だ!!


しかし私などのそんな心配は全く無用、余計な御世話もいいところであった。
美味しいものを世の中はしっかり見逃さない。
この店を愛するファンたちが昼に夜に集うようになり
メニューも驚くほど増えた。(アイディアも味も素晴らしい)
またいい店にはいい人が集まるものでこの店には実に素敵なお客さんが多く
「春のお箏の会」など雅な催しも行われるようになり
まさに「人と文化の集まるところ」となったのである。
参りました!
店主の瞳が見据えていたものこういうことだったのか!



というわけで今夜も大にぎわいの「つきじ 文化人 」。
満席につき上の方にしかカメラを向けられません(≧∇≦)

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ここの素晴らしいのは
季節の「おつまみメニュー」のみならず「季節のお蕎麦メニュー」まで大充実しているところ。
来るたびに本当に楽しくて
いつでもどこでももりそば一筋の私もつい目移りしちゃうんですよね〜♡


例えば春にはこんなお蕎麦がズラリ。

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「な花そば」「芹せいろ」
聞いただけで心に春の小川がさらさら流れちゃう〜〜〜(≧∇≦)



夏になって来るとこうなります。

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「おろし鮑」に「雲丹の冷やかけ」!!
聞いただけでたまらないでしょう?
お蕎麦にウニだのアワビだの高級食材を載せただけと思うなかれ。
この店主の腕、センスの素晴らしさがわかるとんでもないマリアージュがそこにあるのです!


そして真骨頂の大人気メニューがこれ。

どーーーん

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うふふ〜〜
これはあとで食べますからね、それまでお楽しみに(≧∇≦)

まずはおつまみ行きましょう。




定番おつまみメニューより

「ささみ梅大根サラダ」
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日々お蕎麦ばかり食べ過ぎゆえ野菜からはスタートできるのはうれしい限り。
ささみと梅と大根という取り合わせが上手いところに海苔の効かせ方がニクい!!
(私は海苔と胡麻が大好きなので家でもここぞという使いドコロを見極めてます。
 じゃないと全部に海苔か胡麻がかかっちゃう(* ̄∇ ̄*) )



「雲丹豆腐」
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雲丹は雲丹だけで美味しい。
お豆腐もお豆腐だけで美味しい。
でもその二つが一緒に口に入って来ると・・・ああ〜ん
食感が似てるだけにたまらないマリアージュ・・・♡
オレンジと白のまったりもったりマーブルなゆめにとろけて
私も3色めになってしまいそうです〜〜




「あおさ海苔のだし巻き卵」
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これも聞いただけでニクい絶賛メニュー。
ふっくらふるふる美味しいだし巻きに海苔の香りなんて反則ですよね〜(≧∇≦)
出汁もさすがにおいしい。



そして、やってきてしまいました・・・
ここでは絶対に頼まずにはいられない「そばがき」!!



「そばがき」
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ここまでやるかの粗挽きそばがき。
以前は「お湯に入っていない小皿の上の小山盛りスタイル」だったが
この入浴スタイルに変更されたらしい。
小さなお椀の湯の中にこぢんまりと潜む、迫力すら感じる佇まい・・・


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あああああ・・
モハ〜ッと漂う、これ以上ないほどフレッシュな青いかぐわしさ。
湯気の中で私の全身全細胞が青い蕎麦畑の夢に染まっていくのが見える。
ザックザクの極粗挽きの大きな蕎麦粒子、
もったりドロドロざらざら〜と楽しい舌触り。
欲を言えば私は以前の「お湯なし小山盛りスタイル」のほうが
濃縮された蕎麦の香りが鼻の中に突進して来る感じがよかったのだが(具体的すぎ)
このモハモハ〜とかぐわしい湯気に染まるのもいいですね〜



「大山鶏焼き」
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「素材の味」をたっぷり美味しく感じられる料理が一番好きな私は
こういうただ焼いただけ!みたいなものが大好き。
ここの「大山鶏焼き」はむっちり弾力のある質感といい
鶏肉そのものの旨みといい大変においしい。素朴な大御馳走!


「大山鶏焼き(ムネ)」
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部位食べ比べって大好き。
ムネの方が一見地味だけど、質感といい噛んで広がる旨みといい
お酒に合いますね〜(^^)


欲望に任せて美味しいおつまみを食べまくっているが
最初に書いたように美味しい種物のお蕎麦が充実している「文化人」。
どこの店でも「もりそば」一辺倒の私もここではどうしても種物も頼みたくなってしまう。
(注:「種物を」じゃなくて「種物も」でございます。もりそばは絶対に頼みます!
 そしてもりそばも例えばせいろと田舎と粗挽きがあったら全部頼みます!( •̀ .̫ •́ )✧)

そんなに何枚もお蕎麦を食べるスケジュールでいっぱいのお腹では
上に書いたようなおつまみいろいろ食べられませんよね。
でも一人で来たら、こんないいものがあるんです♡

「おまかせ五点盛り」
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板わさび、とろろ磯部揚げ、ささみ梅大根サラダ、大山鶏焼き(ムネ)。
もうこの一皿だけで完成できますよね!
いくらでも飲めそうですよね!!(←最大半合)


お酒もその時々で色々美味しいのがいろいろ。

「いづみ橋 夏ヤゴブルー(神奈川)」
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あ〜らら飲んじゃった
うきゃきゃ〜〜(≧∇≦)/



美味しくて楽しくてちょっと飲んじゃってはしゃいでいた私だが
世界は突如、ドラマティックに変貌した。

世界に誇りたいこの景色。



「もりそば」
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焼き色のついた笊にハラリと盛られた粋な姿。
うわー これは絶対に美味しい すばらしすぎる
もうあなたしか見えない・・

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ふっわーーー!!!
フレッシュで、さわやかで、でも落ち着いたふくよかさも感じられる香りに
思わず上半身が倒れるのを必死で支える。うううううれしすぎる・・・
端正な極細の輪郭線に見入りつつ口に含むと
極細繊細な舌触りと密な肌、優しい弾力の完璧なコシは十割と思えないほど。
香りも味わい食べ進むほどに深くなり、もう私はなにがなんだかわかりません。
おいしすぎます。すばらしすぎます。
あああああ だいすき 
本当にもうあなたしか見えない・・・


と言ったそばから浮気する私。
なにせ日頃から日本一の蕎麦浮気者でありたいと願っておりまして(≧∇≦)

だってここの種物を食べずに帰るわけにはまいりません!

おすすめは色々ありすぎなのですが
敢えて「季節のそば」ではなく、定番そばメニューの中で熱烈におすすめするのはこちら。
江戸の老舗蕎麦屋の伝統メニューを大切にしている「文化人」では
今はもうほとんど見かけなくなった「磯雪そば」を出しているのです。

泡立てた生卵にあおさ海苔をちらしたお蕎麦なのだが
こ〜〜れ〜〜が〜〜〜
どれだけ美味しいんですか!


「磯雪そば」
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ふわっふわとろとろ〜の卵のまろやかな旨みと海苔の香り。
その中に感じられる素朴なお蕎麦の質感。
もともと生卵と海苔の組み合わせが大好きなせいもあるが
これはその美味しさを最高に洗練させた形で出会える天国のような食べ物!!
こんな美味しいメニューを東京人が失いかけているなんて信じられない!!
強いて難を言えば、「文化人」のお蕎麦はお蕎麦だけでとんでもなく美味しいので
(先の「もりそば」は汁をつけずに恍惚完食)
こうして種物として食べてしまうのはどうしてももったいない気がして
どうしてもヒヤヒヤハラハラしながら食べてしまうところである。私だけか。(^^;;)
いやいやこのお蕎麦だからここまで美味しいんですよね〜
ああ〜お腹いっぱいだけどお代わりしたいくらい(≧∇≦)

でもまだこちらをご紹介したいのです・・
冒頭でチラとご紹介した「季節のおそば」より。

じゃーーーーん!!

「とろろ鮑」
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やっちゃいましたね店主さん!!
そのふわっふわな美味しさがただごとではない
「文化人」の大人気メニュー「とろろ淡雪」に蒸し鮑を載せちゃったという・・・
ここまで大胆ゴージャスかつ美味しそうな蕎麦の眺めはそうあるものではございません。
冒頭でも書きましたが単に「お蕎麦に高級食材を載せただけ」ではない、
「美味しさへの狙い」が見ただけで感じられるこの組み合わせ。
食べないうちからニクすぎる。


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ヒャッホーウ!!!
おいっっひい〜〜〜〜!!!(≧∇≦)
蒸し鮑なんてそのまま食べても美味しいに決まってるんですが
ふわっふわの淡雪とろろの中で出会うむっちりふっくら蒸し鮑の美味しさは
なんというか喜びも美味しさも別の世界。まさにマリアージュ!
そのマリアージュの中に絡まる手打ち蕎麦の素朴な舌触り、旨み・・
紫蘇や芽ネギのアクセントも絶妙で、こんなに楽しく美味しく長く
蒸し鮑を楽しめるメニューに万歳!


開店当初の、澄み渡る朝の禅寺境内な「文化人」からは
私は想像できなかった賑やか美味しい楽しい夜。

この夏めでたく4周年を迎えるにあたり
私もお祝いに駆けつけることになりました!

2017年8月6日、
意外と自身初の「蕎麦屋ライブ」は
こちら「つきじ 文化人」で行います〜〜(≧∇≦)/
http://ayakotakato.seesaa.net/article/451468555.html

みなさま8月6日、「つきじ 文化人」で是非お会いしましょう♡





posted by aya at 07:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>中央区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月14日

京都・北大路「みとしろ」


京都のお蕎麦屋さんは結構廻っているつもりでも
まだまだこんな出会いがあるのだから嬉しくなってしまう。
こんな美味しいお店があったとは!!

観光の中心部からは離れているが
だからこその、この雰囲気。

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ぽつんと小さな入り口と白い暖簾、
提灯にきっぱりと浮かぶ「手打十割蕎麦 生粉打」の文字。
雅が似合う京都ではなかなか出会わない粋な趣だ。


店に入るとなんとまだ誰もいない。
時間が早いせいもあるだろう。
いかにも職人らしい店主がお好きなところにどうぞと案内してくれる。

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外観からも感じたがお酒も美味しそうなお店ですね〜〜♪

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ほらほら、王道の蕎麦前セレクション。

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かーっ いいですねえ〜



しかーし、実は訳あって私は今日の昼間京都市内を44km歩いたので
泥のように疲れている。(わかる人にはわかっちゃう(^^))
今お酒を飲んだりしたらおちょこ一杯で椅子から流れ落ちてしまうに違いない。


というわけで空腹に任せておいしいもの、食べましょう〜!

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「せいろそば」と「あらびき」は絶対いくでしょ、
あっありがたや「二品盛り せいろとあらびき」がある♡

そして店主はもともと京都の人だが福井で修行しただけあって
「越前そば ぶっかけ(辛味大根)」があるのも大変気になる(大好物 (≧∇≦))。


でもお腹空いてるのでその前にがっつりこちらを。


「天ぷら盛り合わせ」
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なんとゴージャスな山盛りの天ぷら。

上の写真の角度が正面かと思いますがいまいちボリューム感が伝わらないので


「天ぷらの裏に廻る」(尾崎放哉風)

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積み上げられた海山の幸の豊かなこと。
こんなふうに重ねられるだけあって
カッキンカッキンのバッキンバッキン の衣なのだが
それがスナックみたいでこれまた美味しい。
カマンベールチーズもあって天ぷらというよりまさに贅沢フリット!
うーん、飲まないと決めたのにこれは飲みたくなっちゃう味ですねえ〜(≧∇≦)



「二品盛り せいろとあらびき」
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えええ
ちょっとちょっと
なんですかこのものすごい緑は!!

なんという、なんというおいしそうさ・・・
なんだか疲れてへにゃってたけど突然頭も目も一発で冴え渡りました・・・
どちらも十割、福井丸岡産の蕎麦。



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右が「せいろ」で左が「あらびき」。
あまりの美味しそうさにいつもまでも見比べ見惚れていたいくらい。
うっ うっ うれしいよう・・・(食べる前から泣かないように)



「せいろ」
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ふわーっと漂う、なんとも素晴らしいかぐわしさ。
これは・・なんと表現するべきか・・
最初に出会う香りは穏やかながら蕎麦の香りの素晴らしいところだけを
ふわりとすくい上げたようなさりげないかぐわしさ。・・なのだが
そう感じた瞬間にもう一歩奥深い香ばしさ、ふくよかさに踏み込みハッとする。魅了させられる。
極細の蕎麦は口に含むと見た目以上に密で繊細、なめらかな食感。
噛み締めると歯の間でかすかに伸びるようなやさしい素晴らしいコシがあり、
もうもうもう、とにかく香りも味わいも食感も素晴らしすぎる。
食べている間中たまらなくいい香りにほわ〜と包まれ
ぐっと見つめるともう一歩奥深く香ばしさに何度でも出会いその度に感激してしまう。
おいしい・・・美味しすぎる・・・
こんな美味しいお店があったとは!!


「あらびき」
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「せいろ」よりさらに美しい緑でさらに極細の「あらびき」。
香りや味わいはせいろとほぼそっくりの素晴らしさだが
こちらは超繊細な極細の粗挽きというところがさらにすごい。
十割でこれだけの粗挽きで、こんな儚いまでの繊細さなのに
噛み締めるとやさしいコシがしっかりと受け止めてくれ
ええええ、なんなの?魔法使いなの!??と思う程、見事としか言いようがない。
店主によると粗挽きの方が圧倒的に人気とのことだが
私は全くどちらも選べないほど大感激!!
「せいろ」も「あらびき」も食べている間中完全に私を占領し夢中にさせ続け
もうなにがなんだかわかりまへん・・・



疲れすぎてて意外と量が食べられずたどり着けませんでしたが
こちらも美味しそうでした〜

「越前そば ぶっかけ(辛味大根)」
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次回はぜったいこれもいきます!!( •̀ .̫ •́ )✧




蕎麦後の蕎麦湯。
例によってお蕎麦が美味しすぎて汁は一度もつけられませんでしたが
汁は蕎麦湯の時の大事なおつまみ♡
私にとっては蕎麦湯がお酒で蕎麦汁がおつまみ。
蕎麦湯をそのままゴクリ、蕎麦汁チロリのエンドレス極楽浄土〜

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この汁がまた全然京都っぽくなく
おもいっきり濃くて甘さも控えめでキュン!としている。
いかにもこの店らしい個性だ。



私は関西の関西らしいお蕎麦屋さんの個性がとても好きだし、
京都の京都らしいお蕎麦屋さんも大好き。
しかしこの店は私から見ると京都らしさが感じられないところが潔く楽しい。
何と言ってもおいしい!


京都らしくないとは言ったが店名の「みとしろ」は
ここから近い上賀茂神社の「御戸代能」からとったそうである。
(御戸代−神にささげる稲を作る田。神田(しんでん))

京都らしくないのではなく、
故郷を愛する京都人の、本当に京都らしいお店なのかもなあ・・

そう思いつつ、白い暖簾をくぐって出る。

今日歩きに歩いたこの脚でまだ歩けることに感謝しつつ
こんなに美味しいものを食べることができたことに感謝しつつ
また無心に歩きたいと思うのだ。


posted by aya at 23:18 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月03日

ライブ出演のお知らせ




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20178/6(日)
昼の部 : 14:00〜
夜の部 : 18:00〜
会場 : つきじ文化人
チャージ: 1500円(オーダー別 )


大好きな築地の超名店
「つきじ 文化人」開店4周年の蕎麦宴の後に
お祝いライブをすることになりました。

なんと意外と自身初の「蕎麦屋でライブ」です。

尊敬するベーシストでありシナロンのリーダーでもある飯田雅春さんと
ウッドベース&ヴォーカルのデュオで
昼と夜の2回行います。
各回「蕎麦宴→ライブ」という流れですが
ライブだけのご参加も大歓迎です!
(別料金の各自オーダー制の蕎麦宴は
   既にご予約がかなり埋まって来ていますので
   ご希望の方はお早めに。)

当日のタイムテーブルは以下です。

食事 12:30〜
演奏 14:00〜

食事 16:30〜
演奏 18:00〜

ご予約は「つきじ文化人」
03-6228-4293










posted by aya at 15:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | aya>お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする